第6章 英雄感謝祭編
第27話 パーティ
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顔に腹を擦り付けるようにしていた一夜を、カグラが蹴り飛ばしたようだ。
「いてて、っておい、カグラ。何やってんだよ…」
「な、なにって…変態がアレンを襲ってたから…」
「襲われてねーよ!全くお前は…済まない一夜、大丈夫か?」
アレンは蹴り飛ばされた一夜の元へ駆け寄る。そんなアレンの様子にエルザとカグラがプクッと頬を膨らませる。
「いや、大丈夫だ。私の方こそすまない」
一夜はさっと立ち上がる。そんな一夜とアレンの元に、4人の人物が駆け寄ってきた。
「一夜さん、大丈夫ですか?さすがはアレンさん。あちらの短気な女性方と違ってお優しいのですね!」
ジェニーはエルザやカグラの方を見て、挑発するような物言いで言い放る。
「「もとはと言えば一夜が変なことするからだろうが!!」」
エルザとカグラは、この上ない怒りを露にする。
「…やはり、かっこいいな。アレンさん」
「素敵だなー…」
「俺は、そんな風には思ってないんだからな…」
相変わらずのヒビキ、イヴ、レンの3人にアレンは苦笑いを浮かべる。
「天狼島といい、今回と言い、青い天馬には本当に感謝してる。…そういえば、マスターボブは来てないのか?」
ボブという名前を聞いて、少し離れた位置にいるグレイやリオンが身震いしたように震える。
「すまない、マスターは急用で先にギルドへ戻ってしまってね…アレンさんにとても会いたがっていたよ」
「あー、そうなんか…俺も会いたかったな。それに、礼の一つくらい言いたかったんだが…またの機会だな」
「…そういえばアレンはあの人大丈夫だったんだよな…」
「…俺ら以上に言い寄られてるのに…すげーもんだぜ…」
リオンとグレイは、ボブの容姿などを思い出しながら呟き、再度身体を震わせる。
「ああ、そうだアレンさん。マスターに顔を出してくれるのも含め、今度青い天馬に遊びに来ないかい?」
「おお、それはとてもいいアイディアですわ、一夜さん!」
「ついでにアレンさんにホスト、やってもらいましょうよ!」
「それじゃあ近いうちにお邪魔しようかな…。ホストか、折角だし、やってみようかな」
一夜の提案に、ジェニーとイヴが乗っかる。アレンもその提案に乗る形で話がトントン拍子に進んでいた。アレンの発言に、特定の女性たちが驚き、アレンのホスト姿を想像して鼻血を出したことは、言うまでもないだろう。
一夜たちとの会話を終えたアレンは、近くにいたウェイターからジャンパンの入ったグラスを貰い、口にする。それを見計らったように、またもアレンに声を掛けるものが現れる。
「あ、あの…アレンさん…」
「ん?おお、ミネルバ!怪我はもう大丈夫か?」
ミネルバは緊張した面持ちでアレンに声を掛ける。
「はい…もう大丈夫です…あの…じゃな…」
「そっか…ん?どうした?」
ミネルバは言いにくそ
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