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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第26話 戦勝
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たグレイがツッコミを入れる。
「ナツの言う通りでございます。過去の失敗よりも、これからどうするか、それが大切だと愚行致します」
アレンは真剣な面持ちでヒスイに言い放つ。その瞬間、ヒスイの頬に、赤みが帯びたのが見えた。それを見た魔導士の全員が、思わず口をポカーンと開けて固まる。…やはり、とある皆の予想は的中していたということを確定づける事項であった。
「ア…アレン様…私が実際に扉を開いたことは事実…それに、あなた様を騙し、魔力を奪ってまで…」
ヒスイは、真っ赤な顔で、それでいて申し訳なさそうな表情で口を開いた。
「それも含め、今後どうしていくのか。それが大事なのだと、ナツは言いたいのではないでしょうか?確かに、扉を開いてしまったことで、竜を召喚し、三天黒龍の復活の礎を築いてしまったことは事実。ですが、何の心配もいりません」
アレンの言葉に、その場にいるものが皆、疑問を浮かべるような表情を見せる。
「それは…どういう意味でしょうか?」
ヒスイが小さくアレンに向けて呟く。アレンは、その呟きを聞き終え、魔導士たちがいる工法を振り向く。アレンが急に振り向いたことに驚きを見せるものもいたが、アレンはすぐにヒスイへと向き直り、口を開いた。
「ここにいるものは、皆、あなた様の味方です。例え三天黒龍が現れようと、皆で力を合わせれば必ずや討伐することができます。それに、あなたが為そうとしていたことは、罪などではありません。世界を、人々を想うその気持ちは罪とても尊いもの。それでもあなたが罪だと仰られるのであれば…あなたの心に根付いてしまった罪は、私が必ずや滅して御覧に入れましょう。…あなた様のために。」
アレンは屈託のない笑みをヒスイへと向けた。アレンの言葉を聞き、その場にいるもの全員が驚愕の表情を見せる。魔導士たちの集団の後方にいた男2人が、開いた口を何とか閉じ、小さく呟いた。
「あのバカッ…」
「アレン、あんたって人は…」
ラクサスとフリードが呆れたように頭を抱える。女性陣含め、他の魔導士たちも、呆気に取られていた。
「は…あぁぁ…///わ、わたくしの…ために…///プシューッ!///」
ヒスイはまるで沸騰したかのように顔を真っ赤にして、白い煙を上げて気絶してしまう。
「ッ!姫様!」
「ヒスイッ!」
アルカディオスと国王が、そんなヒスイを介助するように支える。アレンは「え?」と言った様子であったが、この事象を考察する間もなく、全魔導士に衛兵に、怒号のごときツッコミを入れられることになる。
「「「「「「「「「「そういうとこだぞ!!ほんと!!!」」」」」」」」」」
その叫び声は、玉座の間に留まらず、この王城を揺らすほどの轟音となった。

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