第6章 英雄感謝祭編
第26話 戦勝
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うことに…」
ウェンディとユキノが焦ったように声を上げる。
「ア…アレンはそのどう思っているんだ?」
「はぁ?何がだよ」
エルザの急な問いかけに、アレンが聞き返す。
「その、ひ、姫様のこと…」
「どうって…そりゃ綺麗な人ってか可愛い人だとは思うけど、別に何ともおもってねーよ。てか、逆になんか思ってたらそれはそれでやべーだろ」
エルザの質問を理解したアレンは、当たり前のように口を開いた。
「そ、それはそうよね…」
ミラはホッとしながらも、話しを合わせるようにして言葉を発した。
「え、えっと、どちらにしろ、打開策はない…ということですよね?」
ウェンディの言葉に、皆が黙りこくる。
「まあ、さ。もしかしたら俺らの…っていうか、お前らの勘違いってパターンも…」
「「「「「「「「「それは絶対にない!!!!」」」」」」」」」
「あ、ごめんなさい」
アレンがまだワンチャンといったように声を上げたが、9人全員に揃って否定されてしまう。9人はアレンに惚れている、惚れかけているからこそ、先のヒスイの行動と表情を見て、確信していたのだ。
そんな風に会話を繰り広げていると、2人の女性が寄ってくる。
「あらあら、こんなところに集まって密会ですか?」
「怪しさ満天ですね、姉さま」
ヒノエとミノトは、10人がテーブルを囲んで話し込んでいる様子に、興味津々と言った様子で近づいてくる。
「ヒノエ姉さん、ミノト姉さん…」
アレンがそんな2人に声を掛ける。
「話は大体予想がつきます。アレンさん、そして皆さん…私に妙案がありますわ!♪」
「「「「「「「「「本当か!ヒノエ(姉さん)!!!!!」」」」」」」」」
ヒノエの言葉に、皆が、テーブルを叩きながら大声で叫ぶ。そんな様子に、周りの魔導士や住民が何事かと目を向ける。
「姉さま、して、その妙案とは?」
ミノトが催促するように声を掛けると、ヒノエは屈託のない笑顔で答えた。
「アレンさんが、姫様とご結婚してしまえばよいのですよ!!♪」
「「「「「「「「「「なんでそうなる!?」」」」」」」」」」
ヒノエの頓珍漢な案に、ミノトも思わず皆と同じように大声で抗議の声を上げてしまう。
「大事なのはここからです!♪…その後、この場にいる皆さん全員を、アレンさんの妾として…んんっ!ぱぁっ…ちょっとミノト、何をするの〜…」
とんでもない発言をかまそうとしているヒノエを、ミノトは口元を抑えながら引きずっていった。
「た、大変失礼いたしました…」
ミノトは、珍しく焦った様子でその場を後にした。
「なんだよ…妙案って言うから期待してたのに…俺が姫様とくっついてもなんの解決にも…って、なんでお前ら顔真っ赤にしてんだよ?」
どうやら、アレンにはヒノエの言わんとしていることが理解できていないのか、呆けた様子で言葉
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