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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
フェアリー・ダンス編
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しかも超強い」


……メイジ路線はとにかく保留するしかないようだ。


「レイ、ヴィレッタ以上にお薦めしないけど、ウンディーネに1人、規格外の猛者がいる」

「実は意外に変人が多いだろALO」

「《アルセ》、彼女は拳のみで戦う近接特化型のビルドで魔法も自己強化しか使えない。でも近接戦ならさっきみたいな飛竜も1人で倒せるよ」

「そうか……取り合えずそいつに会いに行くか」

「わかった。多分、ウンディーネ領に居るかな?ちょっと待ってね…………よし、ログインしてる。行こう」

うーん、拳か……何だろう。本業はレディースの頭《姉御》だったりするのだろうか。


『オラオラ、お前たち。あたいに付いて来な!!』

『はい、姉御!!』


的なことをやっているのか……てか、近いうちにディーゼルエンジンを積んだマシンは規制が始まるらしい。さらば2000GT。

極限にどうでもいい妄想をしながら、俺達はウンディーネ領に飛び立った。








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「レイ、そっちに小型が2体行った。気を付けて!」

No problem(問題ない)!!」


デバフ絶賛発動中のムラサメを小型の何だかよくわからないMobに一閃する。

Mobは一撃で消滅するが、いかんせん数が多い。

進路を阻むやつらを叩き落としながらセインに話しかける。


「これじゃあ、埒があかない。突破しよう」

「わかった!!」


ムラサメを腰に納刀すると、慣れてきた急旋回で敵を撹乱する。

こいつらは派手な動きをするプレイヤーに対して憎悪値が増加するようで、セインに張り付いていたMobまでこちらに寄ってくる。

その隙にセインが離脱し、彼の援護を受けながら俺も撤退することが出来た。

最初は心配したチームだったが、メイジが居ないなら必要な状況にならなければいい。という理論で力押しの戦法を取っているのだが、案外いけるものだった。

まあ、初心者のくせにスキル値が異様に高い俺がチート過ぎるせいもあるが。

セインも吹っ切れたお陰か、飛竜戦の時よりも滑らかな動きになっているような気がする。


「見えた。あそこの中立都市で待ち合わせてるから」

「了解」


俺達はウンディーネ領の手前の都市に目標を定め、下降していった。







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手頃な酒場に入ると、白と紅のアオザイに、長い髪の毛はポニーテールに結わえている美女がいた。

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