暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
フェアリー・ダンス編
新世界編
パートナー
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というわけで、早くも協力なパートナーを得た俺は色々話を聞きながら次なる仲間を探しに行くことにした。


「うーん、強い人か……まず、筆頭はサラマンダーのユージーン将軍だね。《魔剣グラム》っていう伝説武器の使い手。でも彼はサラマンダーの軍事を預かる重役だし、勝手な行動は出来ないかな」

「確か、サラマンダーって現時点でALOでの最大勢力だよな。ってことは……」

「全プレイヤー中最強。僕は勝てたけど、二刀じゃなかったらまずいね。で、次にだけど……シルフの領主さん、は同様の理由で却下……あ、《緑の双翼》が居るかな」

「《緑の双翼》?」

「うん、シルフのめちゃくちゃ強い女性のペアだよ。ええと、リーファとセラって名前」


……《セラ》、She is my sister. 多分。


「あー、知り合い?」

「リーファさんとはね。セラさんは会ったことないや」

「……保留で」


多分、『リーファ』ってんのがキリトの妹だろ。なんか段々関係がややこしくなってきたな。


「後は……そうだな。あまりお薦めはしないけど、ケットシーに凄腕のメイジが居る」

「なんでだ?」

「……とにかく扱い難いんだ」

「とりま、そいつだな」


俺の即答に面食らったようで、心配な様子で言う。


「ええと、話聞いてた?」

「もち、アポ取れる?」

「来るかどうか判んないよ……」


そう言いつつ、セインはホロキーボードをタイプし始めた。








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結果、待ち合わせした中立都市にそいつは来なかった。時間ちょうどに『忙しいから行かない』って返信が来たが……ドタキャンはどうかと思うぞ。


「……なんかごめん。こういう子なんだ」

「やれやれ、一度会ってみたいもんだよ」


ぶっちゃけ言えば後衛が欲しいのである。セインがウンディーネのたしなみとしてなけなし程度に魔法が使える。が、どちらかと言うと剣士タイプだ。

そして俺は純粋な剣士タイプだ。魔法においてはインプの初期スキルのリファレンスすら読んでない。


「なあ、ウンディーネの知り合いに強いやついないのか?特にメイジ系のやつ」

「いやー、メイジって初心者でもパーティーに居るだけで随分と便利だからさ。すぐに引っこ抜かれちゃうんだよ。ここに来るはずだったヴィレッタが僕の知る限り唯一のソロメイジだね」

「ソロ?メイジなのに?」

「うん、彼女はケットシーだからモンスターのパートナー、もとい使い魔がいるんだよ。
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