第6章 英雄感謝祭編
第24話 竜種vs魔導士2
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ディの叫びを聞いたミラは身を固め、フルフルを見る。その瞬間、フルフルの首が突然伸び、ミラの眼前へと迫る。そして、ミラの身体に噛みつき、突き飛ばす。
「ああああああっっっ!!!」
ミラを襲ったのは、鋭い牙による噛みつき、そして地面に叩きつけられた衝撃。…加えて、フルフルの唾液が持つ酸による爛れであった。それにより、ミラのサタンソウルが解除されてしまう。
「ミラさんっ!!」
「ウェンディっ!避けて!!」
ミラに駆け寄ろうとするウェンディに対し、シャルルが声を上げる。ウェンディはすんでのところでフルフルの攻撃を回避する。
「うっうう…」
ミラは、自身を襲った咬傷、打撲、熱傷の痛みに耐えながら、ゆっくりと立ち上がる。たった一撃喰らっただけで、相当なダメージを受けてしまったことに驚きを隠せなかった。
「ミラさん…大丈夫ですか!!」
「っ!ええ、なんとか…ウェンディも気を付けて!こいつ、見た目のキモさ以上に強いわ!」
「さすがはドラゴンね…」
ウェンディはフルフルの攻撃に警戒しながら、ミラに治癒魔法をかける。フルフルは3人の居場所を確認すると、全身を動かし、攻撃モーションを取る。
「くるわっ!!」
ミラの言葉に、2人も警戒する。すると、フルフルは空高く跳躍し、3人の目掛け、伸し掛かってきた。3人はそれぞれ散り散りに回避し、距離を取りつつ攻撃を繰り出す。
「天竜の翼撃!!」
「サタンソウル・魔人ハルファス!!」
2人の攻撃は、フルフルを怯ませるに十分な打撃を与える。
「キギャアアアッ!!」
「き、効いてます!!」
「希望が見えてきたわ」
ミラとウェンディが喜びながら言葉を発した。そんな中、ウェンディは誰かが近づいてくる気配を察知した。
「っ!誰か来たわ!!」
シャルルの言葉に、ミラとウェンディがちらっと示された方角を見る。髪色と長さで、それがフリードであることが分かった。
「ウェンディ!!ようやく見つけた!エバが重傷なんだ!!」
フリードの言葉に、ウェンディが驚きつつも駆け寄る。
「こ、これは…エバさん」
ウェンディは言葉を失った。エバの脇腹は抉られ、あまつさえ周りの皮膚が紫色に変色していたのだ。
「火竜リオレウスの攻撃を喰らったんだ。しかも毒に侵されている。治療してほしい」
「勿論です!!」
ウェンディはフリードの頼むを、即答で引き受ける。フリードは、エバをウェンディに託すと、ミラの隣に移動する。フルフルは新たに来た2人を察知し、咆哮をあげる。
「くっ!なんて下品な…こいつが奇怪竜フルフルというやつか…」
「ええ、キモいだけじゃなくて、相当強いわ。強力な電撃を放ってくるわ」
ミラは、フルフルから視線を外すことなく、フリードの質問に答える。
「電撃か…今日はやけに雷に縁があるようだ」
「え?」
「いや、
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