第6章 英雄感謝祭編
第23話 竜種vs魔導士1
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たマカロフは、全身を巨大化させ、ナルガクルガの刃翼を防ぐように掴みかかる。だが、その鋭い刃翼に、腕の肉を切り裂かれる。マカロフは痛みに耐えながら、それでも腕は離さなかった。
「ぐうっ!!まるで刀じゃな、こやつの翼は…ぐうううう!!!」
ナルガクルガは、自身の刃翼を掴まれ、動きを制限されたことにひどく焦っている様子で、身を激しく揺らしている。
「焦っておるのか!!」
マカロフは好機とみて、もう片方の刃翼にも掴みかかる。そして、ナルガクルガを地面へとたたきつける。ゴガアアン!!という轟音と共に、ナルガクルガが悲鳴をあげて地面に伏す。
「今じゃーー!!!!畳みかけろーーー!!」
マカロフの言葉を受け、カグラ含む7名が一斉にナルガクルガに攻撃を仕掛ける。
「不倶戴天・永斬!!」
「闇の矢・千殺!!」
「力のパルファム・マックスメーン!!」
「力のアーカイブ・連殴!!」
「スノーブラストストリーム!!」
「エアクラッシュハンマー!!」
「テイクオーバー、機械乙女・メカガトリング!!」
7名それぞれが、連続且つ高出力の魔法を放つ。ナルガクルガは、同時に7種類もの攻撃を喰らい、大きく悲鳴をあげる。暫く攻撃を加え続けていたが、ナルガクルガは押さえつけているマカロフへ尻尾を振り上げ、叩き打った。
「ぐおおおっっ!!!」
余りのスピードに、マカロフはナルガクルガの尻尾が直撃を受ける。受けた衝撃も強く、尻もちをついて倒れる。
「がああっ!!」
マカロフは、胸にひどいあざを作っていた。その様子からして、肋骨が数本折れていることが伺える。加えて、棘のようなものが、何本もマカロフの胸に刺さっていた。
マカロフの拘束が解けたと同時に、ナルガクルガは身体を大きく回転させ、距離を取った。7人はナルガクルガから攻撃を受けつつ、痛みに耐えながら体勢を整える。
「っ!マスター!!」
「マカロフ殿!!」
マカロフの負傷に気付いたカグラと一夜が大声をあげる。
「馬鹿もん!!わしのことはいい、奴に注意を払え!!」
7人ははっとしたように、ナルガクルガに向き直る。ナルガクルガは、痛みを和らげるように身体を震わせると、雄たけびを上げ、攻撃態勢に入る。
「おい…あいつまだ…」
「あれだけの魔法を喰らって…」
「…化け物…」
シモン、一夜、ジェニーは、震えた声で呟く。皆、先の攻撃をうけ、すでに限界が近かった。そんな折、カグラが立ち上がり、ナルガクルガへと剣をむける。
「なっ…何をする気だ!カグラ!!」
「まさか…」
そんな様子を見たシモンと一夜が、驚きと戸惑いの表情を見せる。
「迎え撃つ!!」
カグラは真剣な眼差しでそう答える。
「っ!よせ!カグラ!無茶じゃ!!!」
マカロフは胸の痛みに耐えながら、カグラを制止する。その声を皮切りに、ナル
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