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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第23話 竜種vs魔導士1
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「なんて、力なんだ…」
どうやら2人は無事であった。ナルガクルガの尻尾の攻撃を、ギリギリで回避し、直撃は免れた。だが、直撃でなくともその力は絶大で、余波を受けただけであったが、あまりの衝撃とダメージにうまく身体を動かせない。
「俺も無事だ!…ぐ、くそっ!」
シモンはカグラの声に答えながら、めり込んだ壁の中から脱出しようともがく。だが、深々とめり込んでいることに加え、全身の痛みもあり、うまく抜け出せない。
「クギャアアアアアアッ」
ナルガクルガは再び咆哮放ち、身構える。その行為に、皆が目を見開く。先ほどと同じ構え、同じ尻尾の動きであった。
「まずい…さっきのがもう一発…」
「くっ…まだ身体が…」
一夜とカグラはすぐにその場を退避しようとするが、身体が重く、思うように動かせない。この距離からして、2人だけでなく、シモンにもその攻撃が届くことは予想できた。シモンは苦悶の表情を浮かべる。
「早く逃げろ!!」
「いやー−っ!!」
ヒビキとシェリーが悲鳴のような声を上げる。ナルガクルガが尻尾を叩きつけるため、跳躍をしようといたその瞬間、巨大な拳がナルガクルガを襲う。「グギャ!!」と呻き声を上げ、ナルガクルガが吹き飛ばされる。
「無事か!カグラ!」
その巨大な手は、マカロフであった。巨人の魔法を用いて、ナルガクルガに攻撃を仕掛けたのだ。
「っ!マスター!助かりました!」
「礼はよい!…一夜に、他の者も無事か!」
「マカロフ殿…無事ではありますが、負傷しています」
カグラと一夜は、マカロフの問いかけに答えながら、その身を起こした。トライメンズとシェリーの顔に、希望の表情が浮かぶ。
ナルガクルガは、警戒するように威嚇している様子であった。
「やつが…迅竜か…」
「はい、スピードと機動力が桁違いです…攻撃をあてること自体難しい…」
「加えて攻撃力も高い…さっきのをもう一発喰らったら…」
カグラと一夜の言葉に、マカロフは目を尖らせながら一呼吸おいて答えた。
「わしの巨人の魔法で、奴の動きを封じる。それを狙って、皆で総攻撃しかあるまい…」
「マ、マスター…ですが、それでは…」
「奴の目を見ろ、カグラ…」
カグラは言われた通りにナルガクルガの目を見る。そして、驚く。
「急に眼が赤く光りだしたわい…恐らく、先ほどのわしの攻撃に怒っておるのじゃろう…」
マカロフがそう言いきると同時に、ナルガクルガは先ほどよりも大きな咆哮をあげる。
「っ!迷っておる暇はない!後ろの4人も、わしがナルガクルガの動きを止めたら、攻撃を仕掛けぃ!!」
「「「「ッ!はい!!」」」」
ナルガクルガはマカロフを含む、8名の周りを、先ほどよりも速いスピードで駆ける。そのスピードの速さに驚くが、直後、刃翼を振りかざし、襲い掛かってくる。それをなんとか察知し
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