第6章 英雄感謝祭編
第23話 竜種vs魔導士1
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ちらに向かって突進をしてくる。
「エルザ!ミリアーナ!避けろ!!」
「「っ!」」
ジェラールの声と共に、2人はすんでのところで竜の攻撃を躱す。竜は民家や建物を突き破り、破壊していく。
『首謀者は、天彗龍バルファルク…非常に凶暴かつ凶悪な竜です。魔導士以外の方は、できるだけ早く、クロッカスから避難してください。そして、11体もの竜の討伐は、お恥ずかしいですが、私一人では不可能です。そのため、腕に自信のある魔導士の方々には、竜の討伐にご協力頂きたい。また、皆さまにご協力いただくうえで、戦いを避けていただきたい竜がいます。先ほど申し上げた天彗龍バルファルク、全身黒色で赤いオーラを胸や翼にまとっている龍です。この龍は私が仕留めます。天彗龍は他の竜と比べ、戦闘能力が高い。皆さまには、手分けして、他の10体の竜の討伐に当たっていただきたい。また、この度召喚された竜に対しては、アクノロギアと違い、魔法が有効となります。ですが、それでも竜は竜、1人で戦おうとせず、くれぐれも複数での戦闘をお願い致します。この通信が切れると同時に、各竜の名称と特徴、位置をお送りいたします。どうか、首都クロッカスを…お力添えをお願いいたします!』
そこで、頭に流れ込んできていたアレンの言葉が途切れる。街中には、絶望に染まった悲鳴が至る所で起き、人々が必死に竜から離れ、逃げまどっている。
「…角竜…ディアブロス…」
アレンから流れてきた情報をもとに、この竜の名前を呼称する。
「くそっ!こんな街中で、しかも首都で…」
「竜が11体…ニャ」
エルザとミリアーナは悪態をつきながら、魔力を込め、戦う準備を始める。
「私も、一緒に、戦う。私は、人魚の踵の、フレア」
「フレア!来てくれたニャ!」
逃げ惑う人々の中、赤い髪を下げたフレアという女が、エルザ達の元へとやってきた。
「私は妖精の尻尾のエルザだ。助かる!」「同じくジェラールだ」
エルザは天輪の鎧を換装して、ディアブロスを迎え撃つ準備を始めた。ジェラール、ミリアーナ、フレアもそれぞれいつでも魔法を放てるように構えている。
そうしていると、王城の方で崩壊音が聞こえる。王城の一角に、赤いオーラを纏った黒い竜を見つける。
「っ!!あれは!」
「まさか…あいつが…」
「天彗龍バルファルク…なのか…」
「なんて、凶悪な、見た目…」
ミリアーナ、エルザ、ジェラール、フレアが目を見開いて呟く。そんな風に気を取られていると、先ほど民家に突進していたディアブロスがこちらに近づいているのが見えた。角を突き上げるような攻撃を繰り出し、民家の残骸などを天高く吹き飛ばしていた。
「っ!バルファルクはアレンに任せて、俺たちはこいつを仕留めるぞっ!」
「あいつの攻撃、一撃でも喰らったまずい…」
「無理せず、回避しつつ、少しずつ責め立てよ
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