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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第22話 フィニス
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法を発動する。先の攻撃の際、極限まで魔力を込めたとはいえ、もうバルファルクが起き上がる頃だろう。しかも、姿を龍へと変えて…。急がなければならない。アレンが前方に手をかざすと、蒼く光る四角い枠が浮かぶ。
「黒白の羅、二十二の橋梁、六十六の冠帯、足跡、遠来、先峰、回地、夜伏、雲海、蒼い隊列、大円に満ちて天を走れ!縛道の七十七、天挺空羅!!」
詠唱を終えると、四角い枠から、数多の青い光が空間を走る。まるで空間にひびが入ったような青白い光は、ヒスイ達は驚愕の表情を見せる。
「な、空間に…」
「ひびが…」
アルカディオスは痛みに耐えながら、ヒスイは立ち上がりながら声を上げる。
瞬間、ヒスイ達の頭に、何かピンッとしたものが張り詰める。アレンは、バルファルク以外の全ての知的生物を捕捉し、頭の中に直接語り掛ける。
『首都クロッカスにいる全て方々。私はフェアリーテイル魔導士アレン・イーグルです』
「こ、これは…」
「頭の中に直接声が…」
「首都クロッカスにいるもの全てに語り掛けているのか!」
「なんという…」
国王、ダートン、アルカディオス、ヒスイがそれぞれ驚きの声を上げる。
『現在、私の魔法で皆さんの頭の中に直接語り掛けています。もうお気づきの方もいると思いますが、現在、首都クロッカスにおいて、合計11体の竜が召喚されました。首謀者は…』
そこまでアレンの声が聞こえた時点で、ヒスイの方がブルッと震える。
『天彗龍バルファルク…非常に凶暴かつ凶悪な竜です』
ヒスイは、予想していたアレンの言葉とは違い、驚きの表情を見せる。
『非戦闘員の方は、できるだけ早く、クロッカスから避難してください。そして、11体もの竜の討伐は、私一人では不可能。そのため、腕に自信のある魔導士の皆さまには、竜の討伐にお力添え頂きたい!また、皆さまにご協力いただくうえで、戦いを避けていただきたい竜がおります。先ほど申し上げた天彗龍バルファルク、全身黒色で赤いオーラを翼にまとっている龍です。この龍は私が仕留めます。皆さまには、手分けして、その10体の竜の討伐に当たっていただきたい。また、この度召喚された竜に対しては、アクノロギアと違い、魔法が有効となります。ですが、それでも竜は竜、1人で戦おうとせず、くれぐれも複数での戦闘をお願い致します。この通信が切れると同時に、各竜の名称と特徴、位置をお送りいたします。どうか、首都クロッカスを守るため…お力添えをお願いいたします!』
そうしてアレンは通信を切ると同時に、竜の情報を全員に送った。本来であれば、弱点属性や部位なども一緒に送るべきであったが、あまりの広範囲かつ大人数であったため、魔法の性能含め、それが限界であった。
天挺空羅を終えた、その瞬間、玉座の間に、轟音と衝撃が走る。全身を黒が多い、翼部分に赤い龍気を纏っている竜が現れ
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