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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第21話 謁見
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横で見ていたエルザは驚きつつも自然と笑顔になり、ミリアーナは、「えー!この人がカグラなの!!シモンの妹!?」と大層驚いている様子で、思いっきり語尾のニャを忘れる始末であった。
そんな風に再会を喜び、ひと段落つくと、互いのことを話し始めた。
ミリアーナは現在、ギルド人魚の踵に所属し、シモンは最近できたギルド剣咬の虎に所属しているらしい。シモンは剣咬の虎にいるミネルバと、同じようにアレンと関りがあるということで、意気投合し、ギルドを紹介してもらったらしい。ミネルバなる女性がアレンと知り合いと聞き、エルザとカグラ一瞬怪訝に思ったが、今はそんなことはどうでもよかった。カグラも、自分がアレンに助けられたことを兄に伝えた。
「ということは、今ここにいる4人は、皆アレンに助けられたもの、ということだな」
「まさか、カグラがフェアリーテイルにいたとは…」
シモンは落ち着いたところで、とある質問をしようと再度口を開いた。
「そういえば、今アレンさんはどちらに?闘技場で一目見たものの、直接会いたいのだが…」
「今、アレンはフェアリーテイルが滞在しているホテル周辺にいると言っていたが…」
エルザは祭りを一緒に回ろうと誘った際に、断られたことを思い出し、少しモヤモヤした気持ちで答えた。
「折角だから、一緒に行こ。兄さん」
「あたしもアレンさんに会いたいニャ!」
カグラがシモンの手を引きながら、ホテルへと向かう。そんな様子に、エルザとミリアーナは顔を合わせ、笑いながら2人の後に付いて言った。

図書館でアレンの分身体が文献を漁っている頃。王城にもアレンの分身体が忍び込んでいた。当初は変化の術で衛兵に化けて捜索をしようと試みたが、如何せん王城は広く、また、一般の衛兵では入れそうにない場所も多くあった。そのため、潜伏スキルの高い防具とアイテムで身を固め、周りに擬態しながら王女ヒスイの傍に控える形で調査を開始した。まだ16歳程度の王女を対して、ストーカー行為を行うことは、アレンの良心を痛めたが、最悪の事態を考えると、そうもいっていられなかった。
暫く尾行を続けていると、アルカディアスと共に、地下へと潜っていくのが分かった。あとをつけながら、聞き耳を立てる。
「あとは、このアレン様の魔力の入った魔水晶と私の魔力を合わせて、オスティウン・ムーンディの扉を開くだけね」
地下へと伸びる階段、その階段をコツコツと音を鳴らしながら2人は降りていた。
「そうして、フィニスは訪れ、世界の破滅を防ぐ。つまり、三天黒龍の復活を阻止できるというわけですな」
アレンはその会話を聞き、驚きに目を見開いた。
「(ヒスイ王女は、三天黒龍の復活を阻止するために動いていたのか…。オスティウン・ムーンディなる扉を開くため、俺の魔力が必要だったというわけか…)」
アレンは、自分の心配が杞
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