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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第21話 謁見
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れとんじゃ!」と言った様子で悶えていたのは言うまでもない。
さて、そんな様子で開会式が行われている矢先、遂に開会式の最後、アレンからの一言ということで、司会者によって名前が呼称されたと同時に、アレンが闘技場内に姿を現した。その姿を見て、会場は先ほどとは比べ物にならない歓声が沸き起こる。「ありがとう」、「キャー!」「あれが…」などと会場には様々な声が沸きあがっているが、アレンが闘技場中央に立ち、魔道用拡声器を手に持ったところで、歓声は止み、静寂が訪れた。その静寂を皮切りに、アレンはゆっくり、はっきりと言葉を発し始めた。
「闘技場、並びに首都クロッカスにおいでの皆さま。お初にお目にかかります。先ほど、ご紹介にあがりました、フェアリーテイル所属アレン・イーグルと申します。この度は、国王陛下、並びに姫殿下はじめ、様々な方のご支援のもと、このような素晴らしい祭事を開いていただけたこと、心から感謝申し上げます」
アレンが一度言葉を区切ると、会場は歓声に包まれる。そうして、また静寂が訪れるのを待ち、アレンは口を開いた。
「さて、先日のアクノロギア出現に際しまして、フェアリーテイルの仲間、及び港町ハルジオンを始めとした市街地、ひいてはこのフィオーレ王国に対しての被害を抑えられたこと。心から嬉しく思います。今日は私への祝宴という形での祭事ではありますが、どうか皆さま一人ひとりがお楽しみいただけることを願いまして、挨拶とさせていただきます」
アレンが一礼をすると、会場を大きな拍手と歓声が包む。アレンはそんな歓声を聞きながら、「しんどっ」と小さく呟いたが、それを聞いたものはいない。なるべく早く、だが、ゆったりとした面持ちで、闘技場を後にした。その後、開会式の終了を知らせる声と共に、満を持して、英雄感謝祭の開催が成った。

開会式での挨拶を終えたアレンは、急ぎホテルへと戻った。王族との謁見に加え、大勢の人前で挨拶をするなど、初めての経験であり、まだお昼前だというのに、アレンはひどく疲れ切っていた。他のギルドメンバーに関しては、通りの祭りに参加したり、他のギルドのメンバーと会話をするなどして、感謝祭を楽しんでいる者がおおい。
アレンは急ぎ、ホテルへと戻ってきた。先の胸騒ぎの原因を調査にあたっての準備のためであった。王国に伝わる魔道具などについて調べるため、アレンは有効な手段を2つに絞った。1つはクロッカス内にある図書館。1つは王城であった。図書館は感謝祭期間ということで休館。王城はいつも以上に警備網が敷かれているため、どちらも潜入という形にはなるが、潜伏スキルを有する防具やアイテムを用いて行おうとしていた。感謝祭には本体が出張り、2カ所に関しては緊急時に解除ができるという意味も込め、影分身を用いて調べることとした。
影分身体を2体出現させ、それぞれ図書館と王城へ行き
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