第6章 英雄感謝祭編
第21話 謁見
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後、別の部屋でジュビア、ルーシィ、レヴィ、リサーナが同じように酔っぱらっているところに遭遇し、アレンと同じ道を辿っていた。ちなみに、これをアレンが知るのは明日以降となる。
アレンはため息をつきながら酔っ払い9人(うち2名撃沈)のいる部屋の奥へと入っていく。そんなアレンの姿を見た女共は、更に盛り上がりを見せる。皆、思いっきり服が乱れ、胸元に太もも…ギリギリ見えてはいけないところを隠している状態で、大きく晒していた。
「おお!!アレンじゃない!」
「こっちきて呑もうぜ!」
ウルとカナが景気よく声を掛けてくる。
「おめーら、なんでこうなる前にバカ共止めなかったんだよ…」
アレンは呆れた口調で2人に言葉を返す。
「いや、なんか面白かったからさー」
カナが悪びれもなく言葉を返す。
「面白いですむ…ゴンッ!」
そんなカナに一言いってやろうとしたアレンであったが、頭になにかが当たった衝撃で言葉を遮られる。急に首をあらぬ方向へ曲げたアレンに、ウルとカナは目を見開いた。
「おい!!グレイ!!さっさと酒を注がんか!!」
ビンを飛ばしたのはエルザであった。どうやら、アレンのことをグレイだと勘違いしているらしい。
「おい!エルザてめぇ!!あれはアレンだろうが!何してんだ!このゴリラ女!」
「ちょっと、何やらかしてんの!あんた!!」
ミラとウルティアがそんな行動をしたエルザを咎めるように、掴みかかる。
「ああ?アレンだと?…だったらなおさら酒を注げーっ!」
エルザはムッキーと猿のように全身を動かす。
「だ、大丈夫?」
「ちょっと、エルザ!あんたね…」
ウルとカナがそれぞれに声を上げるが、アレンがそれを止める。
「あそこまで酔ってたらもう何言っても無理だ…ミラも性格戻ってるし…」
アレンは仕方ねーなーと言った様子でエルザに酒を注ぎに行く。それ以降、ウェンディとユキノを端に寝かせたり、エルザに寝技を決められ、昔の性格に戻ったミラの「7年もギルド空けやがって!」などの暴言を浴び、ウルティアの指舐めや耳舐めに警戒し、カグラがこれでもかと抱き着き身体を密着させてくるのに対処し、ソラノの「赤ちゃん欲しいゾ」発言に身の危険を感じたり、隙を見てウルとカナと軽く飲んだりして、アレンは、首都クロッカスでの初日を終えたのであった。
ちなみに、翌朝、ウルとカナ以外は一切の記憶のない状態で目覚め、部屋の片隅で真っ白に燃え尽きているアレンを見つけたときは驚いたという。その後、カナとウルから事の経緯を聞いた7人(特に5人)が、アレンに土下座をして謝ったことは言うまでもない。アレンが仕返しにと、ちょっと冷たく当たっていたこともあり、王城に着くまでアレンに泣きべそをかいて言い訳をしていたという、見るに堪えない様子が繰り広げられていた…。
フェアリーテイルメンバーが、
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