暁 〜小説投稿サイト〜
フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第20話 出立
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もちろんだ!だが、その、もし本気でグレイが拒否したりしたら、その時はさすがに無理強いはできないぞ?」
アレンは忠告するようにジュビアに語り掛ける。
「それはもちろんです!その時は…諦められませんが…その時です…」
ジュビアはううーと涙を流しながら、アレンの質問に答えた。
「まあ、そうなることはないと思うけど、その時は慰めてあげるからさ!」
「ぐすっ…お願いします」
ここに、ジュビアのグレイに対する恋心を、アレンがバックアップするというなんとも奇妙なチームが誕生したのであった。アレンとジュビアはそうして会話を終わらせ、酒場に戻っていった。
酒場に戻ると、グレイに「ジュビアと何してたんだ?」と聞かれた際に、「なんだ?嫉妬してんのか?」とアレンがこらえると、グレイは恥ずかしそうに否定していた。その後も畳みかけるようにグレイを挑発し、それを見たジュビアが、「アレンさん…とてもお上手ですわ…」と感心したとかしないとか…。

連日の修行の疲れが、皆の身体から抜けてきたころ、遂に英雄感謝祭に向けて、ギルドメンバー全員で首都クロッカスに向けて出発した。現地には前日の昼頃につく予定で、皆で馬車数台で向かった。途中、ナツなどが乗り物酔いをしていたりしたが、いつものことだとスルーされており、アレンがひとりでに不憫な奴だなーと憐れみを持っていたりした。
「とても楽しみだね、感謝祭!」
「ねー、パーティも開かれるらしいわよ!」
「首都全体でお祭り騒ぎなんだろ?」
「その祭りにフェアリーテイルとして参加できるというのは本当に嬉しいな」
ルーシィ、ミラ、グレイ、ジェラールがウキウキした様子で馬車内で談笑していた。しかし、その英雄感謝祭の主役であるアレンは、どこかうんざりした様子であった。
「どうしたの?アレン」
ウルティアが落ち込んだ様子のアレンに声を掛ける。
「どうしたもこうしたもねーよ…。こんなめんどくさいこと…なんで俺が…」
そうやってぶつぶつと悪態をついているアレンに、皆が苦笑いをしながら顔を見合う。
「そういうなって、きっと楽しいぞ!」
「そうだぞ。もっと堂々としないか、英雄殿!」
ジェラールとエルザがそんなアレンを勇気づけるように声を掛ける。
「まあ、フィオーレ王国の直々の声掛けじゃ、断るわけにもいかねーしな…」
アレンは、逃れられぬ運命に、少しずつ受け入れる気持ちができていた。
「そ、それに見ろ。これを…」
そう言って、エルザは一枚の記事をアレンに見せる。
「あ?なんだよ、これ…」
それは、週刊ソーサラーが発行している雑誌で、そこにはデカデカとアレンの写真が載っていた。
「あー、そういえば、この前取材かなんかに来てたな…しっかし、お願いされたとはいえ、すっごいキザな写真だよなー…」
アレンは、取材の際にジェイソンなる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ