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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第5章 修行編
第19話 習得
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だの一撃も喰らうことがなかったなど、到底信じられなかった。
「ま、まじかよ…アレンが…一回も攻撃を当てられなかったのか…」
「……まじか…」
リオンとラクサスが、驚きながらウルティアを見つめる。
「もしあの時、同時に…時のアークで未来を見ながら、氷の造形魔法で俺を攻撃できれば、分身体の俺を倒せていた。しかも、傷一つ負わずに…な。同時発動はこれからの目標というか課題だな」
分身体とは言え、アレンを倒せるかもしれない…。しかも自身は傷つかずに…。その言葉に、その場にいる殆どの者がアレンの分身体にただの一撃も与えられなかったものにとっては、衝撃の言葉だった。
「とまあ、一人目がウルティアであるのはこれらが理由だ。そして、2人目だが…それは…」
先の驚きがまだ皆の中に渦巻く中、2人目の発表が為されようとしていた。
「…ジュビアだ!」
「わ、わたくし…!!」
アレンの言葉に、酒場に再度歓声が上がる。
「す、すげーじゃねーか!!ジュビア!!」
「かあーー!!俺じゃねーのかよ!!」
グレイとナツがそれぞれ声を張り上げる。
「グ、グレイ様…私は、やったのですね!!」
グレイに正面切って褒められ、ジュビアはとても嬉しそうにしていた。
「理由は…ジュビアが一番わかってると思うが…」
「…はい」
アレンの言葉に、ジュビアは少し引け目を感じながら言葉を発した。その理由を知りたいと、皆がアレンの言葉を今か今かと待っていた。
「…単純に、俺の分身体を倒しやがった…」
その言葉に、酒場が一瞬凍り付く。ジュビアは、少し恥ずかしそうにウネウネと身体を動かしていた。
「「「「「「「「「「えーーーーーーー!!!!!!」」」」」」」」」」
アレンを倒した。それは、その場にいるものに驚きを与えるのに、そう難しいことではなかった。
「ア…アレンを、倒したのか!」
「私でも倒せなかったのに…」
ジェラールとカグラは困惑し、声を上げた。
最終日の分身体との手合わせは、初日同様、皆が行っていた。だからこそ、その凄さが身にしみてわかったのだ。
「魔法力の、特に攻撃力に関しては、ジュビアがこの中で一番成長した。いやー、まさか負けるとは思ってなくて、ジュビア用の分身体が倒されて消えた瞬間、正直度肝を抜かれたよ」
「驚きで発狂しておりましたね」
ミノトがその時のアレンの様子を淡々と話す。アレンは、ははっと笑って見せるが、皆の表情には、驚きしか浮かんでいない。
「で、でも…私が倒せたのは分身体ですし、それにギリギリでしたから、あれを勝利と呼ぶのは…」
ジュビアが自身の思いを釈明するが、それは皆の驚きの声と称賛でかき消される。
「かんけーねー!あのアレンを倒したんだ!すげーじゃねーか!!」
「尊敬するぞ、ジュビア!」
「本当にすごい!」
ナツ、リオン
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