第5章 修行編
第19話 習得
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っているということは、それぞれ自分自身が一番よく分かっている。それが自信としても顔に現れていた。
さて、そんな修行終了の翌日…メンバーは再度酒場に集まっていた。
「さて、皆1か月半、本当にお疲れ様。皆それぞれ著しい成長を見せてくれた」
アレンは笑顔で皆に言葉を掛けた。
「何言ってんだ。アレンの教え方がうまかったからだよ!」
「ああ、その通りだ。まさか、魔法があれほど精査で奥深いものだとはな」
「今まで特に深く考えずに魔法を使っていた自分が恥ずかしいくらいです」
ナツ、エルザ、ジュビアが、感謝を添えながら言葉を返す。他の参加者も皆、アレンに各々の気持ちを伝えており、酒場は大きな盛り上がりを見せていた。
「皆が頑張ったから、強くなったんだ。そこは自信を持ってくれ。そして、そんな中でも、俺の予想をはるかに超え、力をつけたものが…2人いた。最初は1人だけ選ぼうと思ったんだが、さすがに選べなくてな…今回は2人を選抜することにした!」
アレンの言葉に、更なる盛り上がりを見せた。
「おおっ!2人もいるのか!!一人は俺としてー、あと一人は誰だ!!」
「おめーが選ばれるわけねーだろっ!ナツ!!」
「なんだとー!!やんのかグレイ!!」
「やめんか!アレンの声が聞こえんだろう!!」
ナツとグレイの喧嘩に、エルザが鉄拳を振り下ろす。
「…さて、まずは1人目…」
皆固唾をのんで見守る。
「…ウルティアだ!!」
「あ、あたし…!!」
フェアリーテイルの酒場は大歓声に包まれた。
「すごいじゃない!ウルティア!さすがは私の娘だ!!」
「あ、ありがとう、母さん…でも本当に?」
ウルティアはウルの言葉に答えながら、アレンに聞き返す。
「ああ、本当だ。ウルティア、お前は時のアークの魔法を…覚醒させるに至ったからだ。覚醒した時のアークで、任意で少し先の未来を見ることができるようになった。それが選出の理由だ」
アレンの言葉に、ギルド内が大きく揺れた。
「み、未来を見れる?しかも任意で…本当かよ!」
「す、すごいな…」
「覚醒…させたのか…ウルティアが…」
ビックスロー、ジェラールが驚きの声を上げた。エルザも同じように驚きを見せるが、そこには少し悔しさも含まれていた。ハデス戦でアレンが見せた魔法の覚醒。それと同じものをウルティアがやって見せたのだ。
「…ウルティア。修行最終日、俺の分身と最後に手合わせをしたのを覚えているな?」
「ええ、覚えているわ…」
ウルティアは思い出すように口を開いた。
「俺は、分身体とは言え、ウルティアを本気で攻撃した。それこそスピードもパワーもだ。だが、俺はただの一撃もウルティアに攻撃を当てることができなかった」
その言葉に、皆の顔に驚愕の表情が生まれる。いくら分身体とは言え、アレンの本気の攻撃をすべて躱し、た
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