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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
四人で紡ぐ物語◆レッドギルド
第二十七話 マルバとシリカの覚悟
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通りにしてられるんだ?」

シリカとマルバは答えに窮して互いを見つめた。マルバがなんとか言葉を絞り出す。
「ええと……かなり説明しずらいんだけど……僕たち、昨日の戦闘でそんなにダメージ受けてるわけじゃないんだよ」
「はぁ!?……お前、昨日俺たちが何をしちまったのか忘れちまったのか?オレンジプレイヤーとは言え、プレイヤーを……人を殺したんだぞ?後悔とか、罪悪感とか、……そういうのあるだろ!?」
「俺たち、じゃないでしょ。彼らを殺したのはミズキじゃなくて僕とシリカなんだから、ミズキが罪悪感なんて感じるわけないじゃない。……なんていうのかな、僕も人を殺してこんな気持ちになるなんて思わなかったんだけど、僕は結果的に彼らを殺してよかったと思っている。あの時彼を殺してシリカを守りきれたことに後悔はないよ」
「いや……確かによ、あいつを殺らなきゃこっちが殺られてたけどよ。たとえ正当防衛とはいえ人一人殺しておいてよく平気だな、お前……」

ミズキの言葉に、マルバは苦笑いで返した。
「なんていうのかな、僕は昨日シリカを殺そうとしたプレイヤーを返り討ちにした時に一種の覚悟を決めたんだと思う。この世界で生きる以上、僕たちは敵と殺し合いをしなきゃいけない。でも、例えその敵がモンスターじゃなくて人間だったとしても、僕は彼女を守るために剣を振るうことをためらわない」
「わたしもマルバさんと同じです。わたしが敵を殺すことでマルバさんを守れるなら、わたしは今までどおり迷わずその敵を殺します。それがモンスターだろうと人であろうと変わりません」

ミズキは絶句した様子で二人を見た。その目には理解できないものに対する本能的な恐怖があるように見える。しかしミズキは必死で二人のいうことを理解しようとしていた。
「……俺はお前たちの言うことがわかんねぇよ。なんでそんな強い覚悟を持てるのか、なんでそんな考えが普通にできるのかわかんねぇよ!」
「たぶん、ミズキもすぐに僕たちみたいな覚悟を決めることになると思うよ。この世界の全ては生きているんだから、僕たちの戦いは常にゲームじゃなくて単純な殺し合いなんだ。『敵を倒す』なんて言うけどさ、それは表現を変えることで自分が受ける精神的なダメージを少なくしてるだけ。ストレートに言えば『敵を倒す』じゃなくて『敵を殺す』なんだから」
「相手がモンスターでもプレイヤーでも殺し合いだってことには変わりはありません。この世界で剣を持った時から、私たちは敵を殺し続けて来たんです。……わたしが決めた覚悟は、立ちふさがる敵を倒す覚悟。それだけです。フィールド上のあらゆるプレイヤーの持っている、『モンスターを殺す覚悟』とほとんど変わらないです」

二人の説明を聞いて、ミズキは未だ混乱しているような顔で二人に聞いた。
「それじゃ……お前らは、自分が生き
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