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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第17話 姉妹
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に、どのような竜なのですか?」
身の覚えのない名前に、2人は頭を悩ませる。
「火の竜だそうだ。リオレウスとは別みたいだぞ。人間の言葉をしゃべれるみたいだし…」
「リオレウス?」
今度は皆が知らない名前に、ガジルが疑問を吐いた。
「俺たちの知る、空の王者と呼ばれる火竜リオレウスだ」
「ん−、リオレウスが喋れるなんて聞いたことはないし、別の火竜のようね…ごめんなさい、お力になれずに」
「はい、姉さま。どうやら、そのようです」
そんな風に、アレン達の知るモンスターや竜を皆に話したり、フェアリーテイルについてヒノエとミノトに教えるなどして、いつも以上に活気に満ちた様子の酒場となっていた。
そんな折に、ヒノエが思い出したように、ミノトに声を掛ける。
「ミノト、今日もあれは準備してあるかしら?そろそろ食べたいわ」
「はい、姉さま。今日も準備しております」
ヒノエの言葉を受け、ミノトは換装の魔法で異空間から白い丸いものが3つついたものがたくさん出てきた。
「これは…団子?」
「ああ、そうか。忘れてたけど、そういえばヒノエ姉さんはうさ団子がないと…」
ミラが興味ありげにそれを見つめながら呟くと、アレンは思い出したかのように言葉を発する。
「うさ団子?」
「ああ、俺たちの里、カムラの里の名物で、姉さんはこれを一日に50本は食べないと満足できないんだ」
「50本って…これ、一つが相当大きい団子なんだけど…」
エルザ、アレン、カグラが、うさ団子についての話を続ける。
「しかも、うさ団子以外にも3食きっちり食べるんだ…なぜ太らないのか本当に謎だ」
「それは…すごい…だゾ」
「びっくりです…」
アレンは少し呆れたように答えると、ソラノとユキノが呆然としながら答えた。
「てか、ミノト姉さん、うさ団子作れたんですか?」
「はい。実は以前、ヨモギちゃんが体調を崩した際に、うさ団子が買えなくなったことがありまして…」
「ああ、なるほど…」
その言葉に、アレンはすべてを悟ったように頷く。恐らく、発狂に近い状態になったのだろう。アレンはそんな様子を思い出し、少しぞわっとしたものの、嬉しそうにうさ団子を頬張っているヒノエの姿を見て、ふっと笑いを漏らした。

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