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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第17話 姉妹
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「あら、心配しなくても、きちんと急所は外しますわ♪」
「っく!なめるな!」
エルザは激高したように声を張り、ヒノエに肉薄する。エルザの持つ剣が届く範囲にまで迫った。
「あらっ!」
「はあっ!!」
エルザがその剣をヒノエへと振り下ろすが、ガキンッという音と共に、剣閃が遮られる。ヒノエが、弓の左側部分で、エルザの剣を止め切ったのだ。
「なにっ!」
エルザは、弓という武器の性質上、強度に劣るとみて、弓ごとヒノエを斬ろうと剣を振るった。だが、弓の強度は予想以上に高く、軽々と受け止められてしまった。
「その程度では、この弓は壊せませんよ?♪」
ヒノエは優しく語り掛けるように言うと、エルザの剣を押し返そうと弓に力をこめる。
「くっ!!」
余りの力強さに、エルザは全力で踏ん張る。だが、ヒノエの表情は全く変わっておらず、相変わらずおどけた様子であった。
「んー、これは実践ではありませんし、あまりやりすぎて怪我をさせてもいけませんから、そろそろ終わらせましょうか♪」
「な、なんだと!?」
ヒノエはそう言うと、一瞬表情を消し、思いっきりエルザを剣ごと押し返す。あまりの力に、エルザは後方に投げ飛ばされる。そして、ギルトの壁に激突する。
「ぐはっ!!」
壁へと押し返されたエルザは、痛みに息を漏らすが、それに驚く間もなく、無数の矢がエルザの元へと猛進してきた。
「っ!!」
エルザはその矢を避ける間もなく、気付いた時には「ガガガッ」といた矢が刺さる音が鳴り響く。そして、目を見開く。ヒノエから放たれた矢は、エルザの身体の輪郭を囲むように、綺麗に壁へと突き刺さっていた。そして、更なる驚きがエルザを襲った。自らの身体に肉薄する形で刺さっていた矢に驚いていた隙に、ヒノエがエルザの目の前へと迫っており、至近距離でエルザの頭を狙うように、一本の矢を穿とうとしていた。
「くそっ」
「ごめんなさい、あなたが本気になる前に終わらせてしまいました♪」
そういい終えると、弓の換装を解く。エルザを壁から引きはがそうと、支えるように手を差し伸べた。
「勝者!ヒノエ!!」
マカロフが勝負ありと判断し、勝者を宣言した。
その声と共に、フェアリーテイルのメンバーが歓声を上げる。
「「「「「「「「「「すげー!!」」」」」」」」」」
「あのエルザがあそこまで圧倒されるなんて!最後なんて全然見えなかった!」
「アレンの姉ちゃんってのはだてじゃねーね!漢だ!!」
「いや、違うだろ…」
ルーシィ、エルフマン、ビックスローが興奮したように声を上げた。
他の皆も、動揺し、興奮しきっていた。
エルザは、ヒノエに支えられて、矢の周りから無事に脱出した。
「っ!強いな、あなたは…」
「ふふっ!あなたが私の出方を伺っていたのが分かりましたので、そこを突かせていただきまし
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