第4章 姉妹編
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「ところで、あの2人はどんな魔法を使うの?」
「わしもきになるのう。強いのかね?」
アレンは口に含んだコーヒーを腹へと落とし、答える。
「まあ、それは後でのお楽しみということで。だけど…きっと驚くぜ」
アレンはニヤッと笑いながら、もう一度コーヒーの入ったカップを持ち上げた。
ヒノエとミノトは、3時間ほどで住む家を無事に確保することができた。2人は、マグノリアの街へ来る前、盗賊に襲われている貴族の馬車を助けたことで、1年程度の生活には困らない礼金を貰っていたため、お金についての心配はなかった。フェアリーテイルからすぐのアレンの家、そのすぐ近くに部屋を借りた2人は、フェアリーテイルへと戻った。
酒場に入ると、昼頃ということもあり、先ほどとは比べ物にならない人々でごった返していた。ヒノエとミノトが来たことに気付いたフェアリーテイルのメンバーは、待ってましたと言わんばかりに、二人に声を掛ける。どうやら、美人姉妹を拝めたことに加え、これから2人の実力を見れると知って、興奮しているようだった。
「おっ!ヒノエ!ミノト!俺と勝負しようぜ!!」
そんなヒノエとミノトに、ナツが食って掛かる。
「ばか、やめとけ、お前じゃ勝てねーよナツ」
「なんだと!!」
そんなナツを、アレンが呆れた様子で制止する。
「ふふっ!元気で可愛らしい男の子ですね!♪」
「はい、姉さま。髪の毛がとてもツンツンしてます」
ヒノエはそんなナツの頭をくしゃくしゃと撫でる。それを見た男性陣がナツに嫉妬の目を向けた。当の本人であるナツも、「な、なにすんだよ!」とはいうものの、どこか悪い気はしていない様子であった。
「家は無事に見つかったのか?」
「はい。アレンさんのご自宅から歩いて1分程度のところですわ」
「近くの物件を選びました」
アレンの言葉にヒノエとミノトが返答するが、その内容に特定の女性陣の方がピクッと動いたことは言うまでもない。
「そしたら、お2人の魔法と実力を見せてもらおうかの?」
「はい!そういうお約束でしたね!♪」
「しかし、どのように?」
マカロフがそんな二人に声を掛ける。
「アレンよ。お主が決めてよいぞ。誰を充てるか」
マカロフは、2人の実力を知っているであろうアレンに、対戦相手の人選を任せた。
「おう…そうだな…じゃあ、エルザがヒノエ姉さんと、ラクサスがミノト姉さんと、やってもらおうかな」
その提案に、ギルド全体が驚愕の声を上げる。
「おい!アレンッ!いくら何でもあんなに美人な姉妹にそんないかれた奴らぶつけるのかよ!」
「可哀そうじゃねーか!怪我したらどうすんだ!」
マカオとワカバが、ここぞとばかりにアレンに物申す。
「おい…いかれた奴らとはどういう意味だ…ラクサスと一緒にするな!!」
「突っ込むとこそこかよ…」
名指
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