第4章 姉妹編
第16話 加入
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いること、この世界にアレンもいること、魔法なるものを扱えるようになっていること。それをもって、この世界に来た経緯だと説明した。そして、2人がこの世界に来てからまだ3か月出ることを聞き、どうやらカムラの里のある世界から、この世界に来た際にそれぞれ時間のずれがあることもわかった。
互いが互いの経緯に驚きながらも、とりあえずの目標は、アレンが女神に聞いた話を信じて、三天黒龍を討伐し、カムラの里に帰還することとした。そのために、ヒノエの希望でカムラの里帰還までフェアリーテイルに入るという提案をし、ミノトはあまり乗り気ではなかったが、ヒノエの意思を尊重する形で同じく加入を決めた。そして、それを本日、マカロフに伝える予定とのことであった。
そんな風に昨日の会話を思い出しながら、今後の予定をぼんやりと考えていたアレンは、対面へと座ってきたヒノエによって、その思考を止めることとなった。
「2人とも早いわねー。おはようございます、ミノト、アレンさん♪」
「おはよう。ヒノエ姉さん」
アレンがヒノエの挨拶に返していると、ミノトが朝食をもってくる。
「おはようございます、姉さま。アレン様も、どうぞお召し上がりになってください」
ミノトがヒノエとアレンの朝食をテーブルへとおく。そうして一度キッチンに戻り、自分の朝食を持ってくると、ヒノエの隣に腰かける。
「あら、今日もおいしそうだわ、ミノト♪」
「はい。姉さまのため、このミノト全力でお作りしました」
アレンは久方ぶりに見るそんな2人のやり取りに、少し笑いがこみ上げる。そして、3人で揃っていただきますの挨拶をした後、朝食を食べ始める。
「姉さま。今日はフェアリーテイルへの加入と、家探しをしなくてはなりません」
「あら、私はアレンさんのお家で一緒に暮らしても構いませんよ♪」
「勘弁してください、ヒノエ姉さん」
ミノトがヒノエに今日の予定を話しているの中で、アレンにとって到底承服できない内容が紛れ込んでいたため、会話に割って入る。
「姉さま。それについては、私も賛成できかねます。アレン様はもう立派な男性ですし、やはり、節度は持った方がよろしいかと。それに、フェアリーテイルに加入する予定なのですから、アレン様にはいつでも会えますし、問題はないかと思います」
ミノトは、朝食を頬張りながら、器用に淡々と言葉を発する。アレンはそんなミノトの口から時折ご飯がポロッと落ちているのを見てしまったのだが、見なかったことにした。ふと、カムラの里で2人揃って忍び足で俺の家に侵入してきたことを思い出したが、それについても、そっと蓋をして口を開く。
「さすがミノト姉さん、よくわかっていらっしゃる」
「んー、そうですか?まあ、ミノトがそういうのなら、そうしましょう♪」
「ありがとうございます、姉さま。…ところで、アレン様は本日い
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