第4章 姉妹編
第15話 来訪
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「ほんとだ!足もつま先立ち?か、踵が…ない?いや、足先と踵の間が長いぞ!」
ナツとグレイもアレンの言葉通りに言われた箇所を見て、驚愕の声が上がる。
他のメンバーも、「な、なにー」だの、「ほ、ほんとだー」だの、「どうなってんだー」と声を高らかにする。
「2人は人間じゃねえんだ…」
アレンの言葉に、皆が固唾を呑む。
「竜人族なんだよ…」
酒場を静寂が包む。そう、そうです。また時が止まったような静寂です。
「「「「「「「「「「りゅ、りゅうじんぞくーーーーーーーー」」」」」」」」」」
「竜人族って、竜に人に一族で竜人族か!!ドラゴンなのか!!」
「そんな種族がいるのか!」
「す、すげーっ!」
男性チームのナツ、ジェラール、エルフマンが声を上げる。
「ほう?そんな種族がいたとは…」
「聞いたこともありませんわ」
「すごいね、シャルル!」
「ええ、驚愕だわ…」
復活した女性チームのエルザ、ジュビア、ウェンディにシャルルが口を開く。さて、暫く驚きを見せていたラクサスであったが、頭を振り、何とか話を戻す。
「おい、アレン!俺が聞いたのは幼馴染ってのはおかしいだろってことだ!いや、そりゃ竜人族ってのにも驚いたが、それがどう関係あんだよ!」
ラクサスの質問にアレンはため息をつくように言葉を返す。
「それが、大ありなんだよ…」
「だから、どういう意味なんだ」
「ふふ、単純に寿命が違うんですよ♪」
ラクサスの質問に、ヒノエが口を開いた。
「…どういうことだ?」
「私たち竜人族の寿命は、人間の寿命の約5倍。400年ほどになります♪」
再三、酒場に静寂が訪れる。
「「「「「「「「「「400ねーーーーーーーん」」」」」」」」」」
これまで、何とか驚きを表情に出さないでいたマカロフであったが、その寿命の長さを聞いて、目から目玉が飛び出るほどの驚きを見せた。
「ってことは、この2人もそうってことか!!」
「400年って一体どんな感覚なんだ…」
ビックスローとフリードが狼狽しながら声を上げた。そして、ラクサスは何かに気付いたようである。
「ちょ、ちょっとまて、失礼を承知できくが…あ、あんたら2人は今、いくつなんだ?」
ラクサスの心臓は、この上ないほどにバクバクであった。
「ふふ、今年で120歳になりますわね♪」
「私達は双子ですので、私も姉さまと同じく、120歳となります」
…驚きで声が出ない。この言葉はおそらく、この時のためにできたであろうと言わしめるほどに、綺麗に合致していた。
マカロフは1人、「わ、わしより上か…」と大口をあけて驚いていた。
「ふふ、驚かれるのも無理はありませんわ♪」
ヒノエはクスッと笑って見せた。
「…アレン、お前が何を言いたかったのか、今わかった。幼馴染ってのはあれか…3人とも幼かったんじゃ
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