第4章 姉妹編
第15話 来訪
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の時が一瞬止まる。そして、
「「「「「「「「「「お、おさななじみだとーー!!!!!」」」」」」」」」」
酒場に再度声が張り上げられ、ギルドに揺れがおこる。
「幼馴染とは、俺とエルザのようなものか?」
「俺とグレイみたいなものか…」
「こ、こんな綺麗で美しい姉妹?と幼馴染だと…アレンこの野郎!」
男性チームのジェラール、リオン、ギルダーツが声を発する。
「お、おさ、おさな、幼馴染って、その、あれか、アレン!」
「た、ただの幼馴染なんだよね!その、特別な関係とかではなく…」
「ちょっと、アレン!詳しく教えな!」
女性チームのウル、ミラ、カナが声高らかにアレンに詰め寄る。
「そうですねえ…一緒にお風呂に入ったり、あっ!一緒に寝たこともありましたね!♪」
「ちょ、ヒノエ姉さん!その誤解を生む言い方やめてくださいよ!」
「アレンさん。誤解ではなく、事実ではないですか」
「ミ、ミノト姉さんまで…だって、それは…」
アレンとヒノエ、ミノトの会話は終わりを迎えることはなかった。そう、はい、もう言わなくてもわかりますね。
「「「「「「「「「「なんだとーーーーーーーーー!!!!!!!」」」」」」」」」」
酒場に大声が…もう言わなくてもいいかな、これ。
「おい、アレン!どういうことだ、一体!」
「いくつまでだ、いくつまで一緒に風呂入って寝てたんだ!!あぁ!!」
「…ギヒッ!こりゃ面白くなってきたな」
男性チームのマカオ、ギルダーツ(食いつき過ぎ)、ガジルが問いかける。
「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」
女性チームは…もうライフがゼロのようであった。皆真っ白に燃え尽きていた。
「だあー!もう!!だから…」「腑に落ちねえな」
アレンが何とか言い訳をしようとした言葉は、ある男の言葉で遮られる。
「ラクサス?」
アレンがそう呟くと、皆がラクサスの方へ視線を移す。
「いくらアレンが若々しいとはいえ、もう30代前半だぜ?だが、あんたらは俺と同じくらいの、20代前半ってところだ。幼馴染っていうには、ちと無理がねえか?それに、なんであんたはこの2人を姉さんって呼ぶんだよ?どう見てもあんたの方が年上だろ」
ラクサスの言葉に、酒場が一度正気を取り戻す。
「違う…違うんだよ…ラクサス」
「あ?何が違うんだ」
アレンの困惑した声に、ラクサスは怪訝そうに答える。
「姉さんの…2人の耳と手の指、足首を見てみろ?」
「んだよ、それがなんだって…いうん…だ…」
アレンの言葉通り、ラクサスは2人の容姿を今一度よく確かめる。そして気付く。あることに。それと合わせて、ヒノエが両手をラクサスの方へと向ける。
「お、おい、指が、4本しか…ねえ…」
ラクサスは、持っていたコップを床に落とす。
「あ!よく見たら耳がとんがってんぞ!」
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