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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第15話 来訪
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カロフは、アレンの視線が先の奇妙な2人に向いていることに気付き、アレンに問いかける。
「なんじゃ、知り合いかね?アレンよ」
しかし、アレンはそんなマカロフの言葉に反応することなく、更に混乱したような様子を見せる。
「そ、そんなはずは…だって、こ、ここは…あ、ありえない…」
アレンの動揺は収まることはなく、息遣いも荒くなっていた。マカロフに次いで、そんなアレンの様子の変化、その元凶に気付いたミラやエルザは奇妙な2人に警戒し始める。
「アレンがこんなに動揺するなんて…一体誰なの?」
「貴様ら…一体何者だ!?」
エルザは剣を換装し、2人に向けて切っ先を向けて威嚇する。
「あらあら、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ♪」
1人の女がそう言って、ニスデールに手を掛ける。もう1人の女も同じ動きを見せる。
ミラとエルザの警戒もあり、酒場全体の視線がその2人に注がれる。ニスデールをガバッと脱ぎ捨てると、その姿が露になる。驚く。
見たところ、年の頃は20代前半であろうか。どちらも黒髪で瓜二つ。また、服装も白を基調とし、要所に金や赤などの装飾が施された、和服のような、同じ服装を身にまとっている。腰には腹巻のような金属製とうかがえる防具を身に着けていた。違いがあるとすれば、目の形と頭につけている髪飾りの数だろうか。だが、何より、ひどく驚いたのはその容姿。超が付くほどの美人であり、可愛らしくありながら、とても美しい顔立ちをしていた。
そんな様子に、ギルド全員が呆気に取られていたが、男連中が口を揃え、大声で奇声に似た声を上げた。
「「「「「「「「「め、めちゃめちゃ美人じゃねーか!!!!!」」」」」」」」」」
フェアリーテイルの酒場に、男どもの怒号が鳴り響く。
「ふふ、あらあら♪」
「………」
そんな声に、髪飾りを1つ携え、垂れ目の方の女性が照れたような声を上げる。反対に、髪飾りを2つ携え、釣り目の方の女性は表情を一切崩さず、言葉も発しなかった。
「おいおい、アレン!なんだよ、この超絶美人な二人は!!!」
「知り合いか!あ、もしかして彼女か、嫁か!!!!」
「なあ、誰なんだよ!紹介してくれよ!!」
グレイにリオン、ビックスローがアレンに詰め寄る。
その反面、女性連中はというと、あっけにとられたといった表情で、ポカーンと口を大きく開けている。だが、一人だけ、何とか正気を取り戻し、アレンに声を掛ける。そう、先ほどまでこの2人に剣を向けていたエルザであった。
「な、なあ、アレン、知り合いなのか?」
その声は留まることを知らないほどに震えていたが、アレンはそれでも反応を示さない。瞳孔は開きっぱなしで、視点も定まっていなかった。
そんな様子のアレンを見た、垂れ目の女性と釣り目の女性は、向き合って視線を合わせる。そして、その視線をアレンへと向け直す
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