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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第15話 来訪
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徐々にその波は落ち着きを取り戻しつつあった。フェアリーテイルへアレンに会いに来たという者に対して、アレンはできるだけ丁寧に接していたこともあり、好感度は更に増す一方であった。
来客も減り、加えてフェアリーテイルの仲間に対しての修行開始まで、まだ数日あるために、仲間と会話をしながら、ダラダラと過ごす時間が増えたアレンであったが、その状況が一変する事態が起こる。
事の発端は、フェアリーテイルのメンバーの一人が、「なんだか怪しい身なりをした2人がフェアリーテイルに向かっている」という情報であった。その者の話によると、評議院ではなさそうな雰囲気であったため、フェアリーテイルは些少の警戒に留めていた。
アレンも、「どうせどっかの国か街から噂を聞きつけてやってきた人だろ」というように軽く思っていたため、変わらずカウンターでエルザやミラたちと談笑していた。先ほど、華麗に話題を『俺の不在時のフェアリーテイルの様子』にチェンジできたこともあり、気持ちを楽に皆と会話を楽しんでいた。そんな風に過ごしていると、先ほどの奇妙な2人がフェアリーテイルのギルドへと入ってきた。アレンは後ろの様子が騒がしくなったことで、その2人が来たなと思い、ちらっと振り返って確かめる。確かに、淡い赤色のニスデールを羽織る姿は、顔もよく見えないことから、奇妙な2人というのはあながち間違いではないと感じた。とりあえず、不穏な様子も見られないため、カウンターへと向き直り、先ほどまで飲んでいたコーヒーを軽く口に含む。
「何か用かね?お2人さん」
同じくアレンの座るすぐ横のカウンターに、しかしアレンとは違いテーブル部分に座っているマカロフが奇妙な2人に対して声を掛ける。
ニスデールを深くは被っているものの、口元まではフードがかかっていないため、マカロフの問いかけに対し、笑いを生んだ様子が見て取れた。
「やはり、本物でしたわ♪」
「はい、姉さま。来たかいがありましたね」
2人が、軽く会話をしている様子を見ていたマカロフだが、先の質問の返答になっていないため、軽く頭を掻き、どうしたものかと少し悩んでいる。だが、もう一度同じ質問をしようとマカロフが口を開いた瞬間、隣からガシャンという音が聞こえ、マカロフは口を開くのをやめ、そちらに注意を向けた。
どうやら、音の正体は、アレンが思いっきり椅子から立ち上がり、振り返ったために、コーヒーの入ったコップと軽食が置かれた皿が床へと落ちた音であった。
「ア…アレン?」
「どうしたんだ?急に?」
アレンが急に驚いたような動きを見せたため、近くにいたミラとエルザが怪訝そうな表情を見せる。
「お、おい…。嘘…だろ…?」
アレンが今までにない様子で困惑している。ミラやエルザだけでなく、アレンの近くに座っていたマカロフや、ラクサスなどの他のメンバーも疑念を抱く。マ
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