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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第15話 来訪
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たい何だったんだ?」
エルザはどうやら過去から現在へどうやって戻ってきたのか興味持っているようだった。
「…あー、悪いが、それはノーコメントだ」
「むぅ…なんだかオチをお預けされた気分だな…」
「まあ、もし話す機会があれば、そのうちな…」
エルザが不貞腐れた様子であったが、アレンは何とかごまかしてその場を乗り切った。
…さすがに今の段階で黒魔導士ゼレフと関わりがあったことは、口が裂けても言えなかった。これ以上話がややこしくなってたまるか!といった様子で、アレンは話題を変えようとする。しかし、この暫くした後、アレンに思いもよらぬ来客があり、それにアレンだけでなくフェアリーテイル中が大荒れになることを、アレンはまだ知らなかった。

マグノリアの街は、先の天狼島で起こったアクノロギアの出現による被害が少なかったこともあり、街の復興にはさして時間を要しなかった。加えて、死んだとされていたフェアリーテイル魔導士、アレン・イーグルが実は生きており、アクノロギアとの戦いの傷も癒えてきたということで、マグノリアはいつも以上に、活気に満ち溢れていた。飲食店など各店舗内では、連日その殆どがアレンの話題で盛り上がりを見せていた。更に2か月後に控えるアレンの生存とアクノロギア撃退を祝した『英雄感謝祭』が、首都クロッカスにて行われるということで、盛り上がりに拍車をかけていた。
そんな活気あふれるマグノリアの街に、淡い赤色のニスデールを纏った奇妙な2人が歩いていた。体格からして女性であることは窺い知れるが、ニスデールのフード部分が深く、顔はよく見えない。そんな二人は、マグノリアの街の大通りで足を止めると、ふと会話を始めた。
「どうやら、アレンさんはこの里…いえ、街でもとても有名なようね」
「はい、。他の街に比べ、アレンさんの名を耳にすることが多いと感じます」
2人は、透き通るような綺麗な声をしていた。
「つい1か月前までは死んでいた、とされていたものですから、とても心配しましたが、諦めなくてよかったわ」
「はい。しかし、アクノロギアという黒き竜。あのアレンさんをして死に瀕するほどとは、いか程の力を有しているのでしょうか」
2人はそんな風に会話をしながら、再度歩み始める。
「相当なモンスター、竜なのでしょう。ですが、それもアレンさんに会って直接お話をお伺い出来れば、すべてわかります」
「はい。急ぎ、フェアリーテイルなるギルドに向かうとしましょう」
そうして2人は大通りを抜け、アレンを訪ねるため、フェアリーテイルを目指して歩いて行った。

場面は、フェアリーテイルの酒場へと戻る。当初、アレンが比較的平常時まで回復したことを知った、マグノリアの住民やファンの女たちが、このフェアリーテイルに詰めかけることも多々あったが、英雄感謝祭が開催されることもあり、
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