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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第3章 帰還編
第12話 収束
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が衝撃を受ける。
「な、なにいってんだ…あいつはアレンが…それに、大穴に落ちて死んだんだろう…」
ジェラールが驚きながら答える。
4人は、いやフェアリーテイルのメンバーは魔水晶映像によって、戦いの一部、アレンとアクノロギアの最後の衝突時の映像を、見せてもらっていたのだ。その最後の激突が、凄まじいものであったことは言うまでもなく、それについても驚かされた。だからこそ、アレンの先の言葉が信じられなかった。
「…おいつは、俺では、勝てない」
アレンは、目を尖らせながら答える。奥歯を噛みしめ、表情を曇らせる。
アレンの言葉に驚きつつも、そんな様子に、皆がさらに落ち込んだ雰囲気になるが、ラクサスが怒ったようにアレンの胸倉に掴みかかる。
「っ!何弱気なこと言ってんだ、アレン!お前はアクノロギアに勝ったんだよ!最後に立っていたのはお前だ!ここにいる奴ら全員が見てる!」
「ちょ、ちょっと…ラクサス…」
ウルティアがそれを制するように言葉を掛ける。
「…ああ、そうなの?いや、言葉が悪かった。俺はアクノロギアを倒すことができても、殺すことができないんだ」
アレンの言葉に、皆が考え込むような表情を見せる。
「それはどういうことだ?」
エルザが疑問をぶつける。
「あいつは、首を切ろうが頭を割ろうが、魂さえあれば何度でも復活する。俺の力では、奴の身体に傷をつけることができても、魂に傷をつけることができない。」
その言葉は、アレンではアクノロギアを滅することが不可能であることを示唆していた。
「じゃ、じゃあ、あのドラゴンは…何度でも…」
ミラが今にも倒れそうな様子で言葉を続ける。
「いや、そうとも限らない。俺ですら攻撃が届かない、アクノロギアの魂。その魂に攻撃し傷つけ、滅する力を持った者たちがいるんだ」
その言葉に皆が大きく目を見開く。そう、心当たりがあったからだ。
「竜の力…滅竜魔導士、ドラゴンスレイヤーだけが、アクノロギアを滅することのできる、唯一の力だ」
「お、俺たちが…」
ナツの一言で、他の滅竜魔導士も、心底驚いた様子を見せる。
「そう、つまり…アクノロギアを倒せるのは…お前たちだけだ。」
アレンは力強く、そう答えた。

フィオーレ王国 首都クロッカス 玉座の間。
天狼島におけるアレンとアクノロギア戦いは、その余波が強く王国に届いていたこともあり、王国中がその動向を見守っていた。もしアレンが敗れれば、アクノロギアの魔の手は、この王国に向くという予測が立てられていた。そのため、非常事態宣言を発令し、臨戦態勢を整えていたのだ。そんな中で、アレンがアクノロギアを下し、アクノロギアが王国に直接攻撃を齎すことがないと知った時は、この王宮にも歓声が上がったものである。フェアリーテイルがアレン救出後、暫く意識不明の状態であったが、今しがた
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