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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第11話 メイビス
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ウルティアを制止するように声を掛ける。
「それでもっ、行かないとっ…」
ウルティアがギルダーツに言葉返していると、空から奇妙な音が聞こえた。
「っ!あれは!」
リオンが空を見上げる。
「クリスティーナ!青い天馬さんの!!」
ウェンディがその正体に気付く。
「っねぇ!あれなら、天狼島まで行けるんじゃない!しかも船よりも早く!」
ルーシィが叫ぶように皆に伝えると、皆の表情に光が差し込む。
それを認識したように、クリスティーナがフェアリーテイル天狼組の集まる港へと着陸する。
「全員無事かっ!!」
クリスティーナから顔を出したのは、マカオであった。
「「「マカオ!!」」」
それ以外の残存組も、続々と顔を出す。
「それにみんなも!!」
レヴィが嬉しそうに声を上げる。
残存組の顔を見て、天狼組のメンバーに笑顔が浮かぶ。
「青い天馬の一夜って奴らが、クリスティーナを引っ張ってきてくれたんだ!天狼島まで乗せてくれるらしい!早く乗り込め!!アレンを助けに行くぞっ!」
マカオの言葉を聞き、天狼組はクリスティーナに乗り込み、フェアリーテイル全メンバーで天狼島へと向かっていった。

クリスティーナの速度は、海上を進む船よりも速く、天狼島へは小一時間で到着した。
だが、花の光から見て、アレンが死にかけているという状況下においては、その時間は恐ろしく長く感じられた。
艦内において、いつもなら、一夜がエルザに求愛行動を起こすところを、まるで一切興味がないといった様子を見せていた。それを見たヒビキが、声を掛けるが、「そんなことをしている場合でない…メェーン…」とヒビキに一言伝えていた。
そんな様子を見ていたエルザは、少し、そうほんの少しだけ、一夜に好感を持った。まあ、状況的には当たり前なのだが…。
そんな風に、なんとか気持ちを落ち着かせながら向かっていると、その気持ちをことごとく壊す事態に見舞われる。
エルザが首から下げるペンダントが、完全に光を消失させたのだ。
皆が絶句する。エルザはペンダントを首から外し、掌にのせ、何度も確認する。だが、光が消失している事実は変わらなかった。
他のメンバーも膝から崩れ落ちたり、目から光が消えていくような表情を晒すものまで現れた。そんな絶望が支配する中、ナツの声が小さく響く。
「…死んでねえ…死んでねえっ!前にもそうやって消えたが、生きてたじゃねーか!!!」
その声を聴き、エルザが小さく答える。
「ああ、そうだ…そうだ。あともう少しで着く。だから、頼む…生きていてくれ…アレンッ!」
エルザが発した言葉が、皆の精神を何とか繋ぎ留める。そうしているうちに、操舵室にいたイブが皆に声を掛ける。
「皆さん、天狼島が見…なっ!!」
イブの言葉は、途中で途切れ、驚愕の声に変わる。そんな様子を察知し、皆が窓
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