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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第10話 vsアクノロギア
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見て取れる。マカロフはそれをぎゅっと握りしめると、皆の方へ向き直る。
「…アレンは、アクノロギアに勝つ」
ギルダーツが立ち上がり、マカロフに詰め寄る。
「…そりゃ、アレンの奴が万全の状態だったら、そうかもしれねーが…マスターも聞いたろ?アレンの…ハデスとの戦いでの…立ち回りを…」
その言葉を聞き、ハデス討伐組は、すっと顔をおろす。
アレンは、エルザ達をハデスの魔力から守るため、魔力の多くを放出したこと。自分たちに向いたハデスの渾身の一撃から、身を挺して守り、負傷したこと。
「…奴にはもう、アクノロギアを倒すほどの力は…」
ギルダーツが苦しそうに言う。
「ああ、そうか。…倒す、ああ、そうだ、倒す」
ラクサスが呟く。
「…っ!ラクサス!お前まで何を…」
「…おっさん、アレンは、俺たちをアクノロギアの攻撃から守るために逃がしてくれたのは事実だ…だが、もう一つ、アレンは、自分の攻撃に巻き込まないようにと、俺たちを逃がしたんじゃねーのか?」
狙ったようなタイミングで、空に轟音が駆け抜ける。
先ほどよりもさらに強い、船を大きく揺らすほどの暴風と大波に変わる。
「アレンがもし、本当に俺たちを逃がすためだけに戦ってるなら、とっくにこの喧騒は収まってる。もう、30分もたってんだからな」
ギルダーツが目を見開く。
「…アレンは今、俺たちを逃がすためじゃない。奴を倒すために戦ってる」
ラクサスの言葉に、ミラが口を開いた。
「…そうよ、アレンなら…それに、その気になれば、アクノロギアの攻撃を?い潜って逃げることもできそうだし…」
実際、4年前のアクノロギアとの戦いでは、エーテリオンの直撃を受ける寸前で、何とかアイテムを使い、戦線を離脱できたと、キャンプ場で談話している時に聞いたのだ。
「…それをあえて使っていないということは…」
ウルが言いかけると、またしても轟音が、烈風が駆け抜ける。
「きゃあっ!」「うおっ」
船が大きく揺れ、振り落とされないようにと踏ん張る。
皆がまたしても言葉を失う。この衝撃は何だ?この轟音の元から、天狼島からは離れているのに、反比例するかのように強大になる。それは、アクノロギアが初めは全力ではなかったことを意味していた。もう、ハルジオンの港が見え始めている。
「…そういうことか…アレンは…私たちだけじゃない…」
ウルは、震えるように答えた。そのまま言葉を続け、
ミラは、ゆっくりとハルジオンの港が見える方へ移動する。
「…マグノリアを…王国を守るために…戦ってる…!」
港付近からは、喧騒が聞こえる。活気のあるものではない、悲鳴に似たものだ。
ハルジオンの街にも、この衝撃が届いている。そしてそれが、マグノリア、王国内陸に届くのは容易に想像ができた。
最後の最後に、壮絶な勘違いを生み出していたフェアリー
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