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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第9話 忍び寄る巨影
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ナツ!」
ギルダーツはナツの肩を掴みながら、激高したように言い聞かせる。
「奴を挑発するな、お前もわかっているだろう、俺がどうしてこの身体になったのかを!それに、奴は人間なんかに口を聞きやしねー!あいつは、俺たち人間を虫けらとしか思ってねーんだ!!」
「ッ!くっ!」
ナツは悔しそうに目線を下げる。
「いや、そんなことはないさ…まあ、虫けらってのは間違ってないがな…」
アレンはギルダーツの言葉を返すように、小さく呟く。
「アレン?何を言って…」
――ゴアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
アクノロギアの方向により、ギルダーツの言葉が遮られる。
――ドゴオオオオオオオオオオオオンンン!!!!!!!!
と轟音を立て、アクノロギアがアレンの前に、天狼島へと、降り立つ。
その余りの轟音に、抱き合い恐怖するもの、腰を抜かして尻餅をついているもの、半歩退き身を固めているものなど、様々であった。
アクノロギアの着陸による轟音と暴風、砂ぼこりが収まると、アレンは意を決したように口を開いた。
「よお、久しぶりだな…アクノロギア…4年ぶりか?」
アレンはアクノロギアに聞こえるよう、ゆっくりと確実に声を掛けた。
「おい、アレン、何呑気に話しかけてんだ!!消耗してる状態じゃ、いくらお前でも勝てねぇ!」」
ギルダーツの叫びに反し、アクノロギアは落ち着いた様子でアレンを見つめた。
『やはり、生きていたか、アレン・イーグル…我を、脅かすものよ』
「「「「「「「「「「ッ!!!!!!」」」」」」」」」」
アレンの問いかけに、静かに答えたアクノロギアに、皆驚きの表情を見せる。
「何しにここに来た?」
アレンは低く、唸るように言い放った。
ギルドの皆は、特に、女性陣は、今まで聞いたこともないようなアレンの声に、驚きと畏怖を覚えた。
『ふふ、それが分からぬうぬではないだろう?』
アクノロギアがそう言い放ったところで、アレンが苦虫を?み潰したような表情を見せる。
ナツにはその言葉の意味が理解できなかったが、意を決したように腹から声を絞り出した。
「お、おい!お前!イグニールと…ッ!」
ナツが声を発したところで、アクノロギアはコキッと首を動かすと、目にも止まらぬ速さでナツに腕を振るった。
それを瞬時に感じ取ったアレンは、一瞬でナツの傍に駆け寄り、蹴り飛ばす。ナツは蹴り飛ばされた衝撃で後ろへ大きく吹っ飛ぶ。と、同時に、アレンはランスの盾のみを換装し、アクノロギアの腕を受け止めようとする。
刹那、ありえない轟音が鳴り響き、風圧で辺り一帯を吹き飛ばす。それは人も例外でなく、砂ぼこりと共に、吹き飛ばされる。
各々が悲鳴をあげながら、体勢を整える。あまりにも一瞬の出来事に、皆、動揺を隠せず、状況把握に時間を要する。
「何を勘違いしたのか…虫けら風
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