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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第9話 忍び寄る巨影
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めながら声高らかに言った。
グレイはバッと立ち上がると、
「だ、だから、俺にはそんな趣味はねえって!!」
そんな様子を見ていたアレンは、グレイに近づき、そっと肩に手を添える。
「…グレイ…俺がいない間に…とんでもない性癖を身に着けてしまったんだな…っ」
「だからちげーって!!!」
アレンは「一体、お前に何があったというのだ…」というような様子でグレイを宥める。
そんなアレンの様子に、グレイはさらに頭を抱える。
だが、アレンはここである言葉に引っ掛かりを覚える。
「…ん?ゼレフ?…なあ、そこの青いお嬢さん」
「ジュ、ジュビアですわ…」
ああ、わりい、と言いながら、アレンは言葉を続ける。
「ゼレフがこの島にいるのか?」
「は、はい、ですが、取り逃がしてしまいまして、もうこの島にはいないかと…」
「そうか…それで、グレイにお仕置きをされていたということか…」
「そうですわー!」「だからちげーって言ってんだろ!」
アレンの畳み掛けに、あーもーと頭を掻きむしっているグレイだが、すでにアレンの関心はそこにはなかった。
「(あいつがこの島に…そうだ、あいつは不死って言ったな…100年後のこの時代にいるのも当たり前か…でも、一体なぜこの島に?)」。と考えていると、
「あ、あの…」
ユキノが意を決したように、アレンに声を掛ける。
「ああ、わりい、どうしたん…?」
アレンは声の聞こえた方へと向く。銀髪の二人を見て、なーんかどっかで…と何度も瞬きしながら考えこむ。だが、答えはすぐに出てきた。
「っ!もしかして、前に盗賊に襲われてた、ソラノとユキノか!!いやー、二人もおおきくなったなー!」
そういって、アレンは例にもれず、二人の頭を撫でる。
アレンが自分たちを覚えてくれていたと知ると、二人は少し涙を浮かべながら笑う。
「やっぱり、覚えててくれたんだゾ!」
「うれしいですぅーー」
二人がアレンのことを思っていたことを知る周りの者は、皆、安心したように笑っていた。
アレンは二人の頭を撫で続けていたが、何かに気付いたようにその手を止め、バッと空を見上げる。
そんなアレンの姿に、ソラノとユキノ、周りの皆が全員、驚いた様子を見せる。
アレンが二人の頭を撫でているのを、嫉妬を込めた視線でしーっと見つめていたミラが、怪訝そうに声を掛ける。
「…まさか、いや、そんなはずは…だが、これは…」
アレンは狼狽えている様子に、皆は心配する。普段、というより、7年前の記憶ではあるが、アレンが何かに狼狽える、などということは滅多にないからだ。
「ちょ、ちょっと、どうしたんだゾ…?」
ソラノが弱弱しい声でアレンに声を掛ける。ソラノは、自分が何かしてしまたのかと、心配になったのだ。だが、それが全く違うことに、すぐ気づくことになる
――ゴガアアア
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