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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第9話 忍び寄る巨影
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」と言葉を一度止める。
アレンの真剣な眼差しに、「な、なんですか?」とウェンディは一瞬固まる。次の瞬間、
「俺のケガの心配してくれるのか?ウェンディちゃんは!!あー、ほんとに可愛いねー!!!」
アレンは突然、ウェンディをぎゅっと抱きしめる。
急に抱き着かれたウェンディは「えええー−!ど、どうしたんですかぁ!!」と顔を真っ赤にして恥ずかしがる。
それを見たシャルルとガジル、リリーも「んん!?」といった感じで驚いていた。
「あ、あはは、始まったね、アレンの子ども好きが…」
レヴィが呆れたようにそんな様子を見守る。
「…そういうところも、変わっていないのだな」
テントの柱を背にして立っているリオンも、同じように呟く。
「なんか…想像してた人柄と大きなずれがあるんだが…」
ガジルも呆れたように言った。
「んー、健気で可愛いねー、ウェンディちゃんは!」
アレンはウェンディの頭を撫で終えると、脇の下に手を入れ、高い高いをし始める。
ウェンディは全然状況をつかむことができず、ひたすらあたふたしていた。
そんな風にしていると、二人以外は固まったように「あっ」と何かを察する。
次の瞬間、「ドカアッ!」とアレンの前に水の入ったコップが置かれる。衝撃で少し水がこぼれる。
「はい…アレン…」
水を持ってきたのはミラだった。表情は笑っておらず、何やら目に怒りを含んだ様子であった。水を置くと、そそくさと別のテーブルへ移動していた。
「お、おう、ありがとう…?」
アレンはミラを見ながら、ウェンディを椅子におろす。
「…なんだ?なんかミラのやつ怒ってないか?」
コップを持って、水を口に運ぶ。
「はぁ、鈍感さも、誰にも負けないのね…」
「ん?どういうことだ?…白猫ちゃん」
「シャルルよ!!」
ウェンディとアレンの座る椅子の間で、シャルルは声を荒げる。
「なんというか、ギルドに加入して間もない俺にもわかるんだが…」
リリーは頭を悩ませている様子だった。
「お、なんか頭よさそうじゃん、黒猫くん」
「「リリーだ!」」
ガジルとリリーが同時に声をあげる。
「ああ、すまんすまん…」
アレンは笑いながら平謝りする。
「でも、なーんか、この感じ、ほんとにアレンが帰ってきたって実感するね!」
リサーナが嬉しそうに声をあげる。
それを皮切りに、周りの皆も自然と笑顔になっていた。
そこへ、ソラノとユキノが近づいてくる。しかし、2人の足取りは、途中で止まる。
衝撃的なものを見つけてしまったからである。
ソラノが幻滅したような表情で口を開く。
「…グレイ…何に座ってるんだゾ…」
「あ?何って、椅子に決まってんだろ…ってうおー、いつのまに!!」
「ゼレフを逃がしたジュビアには、グレイ様の椅子がお似合いですわ!!」
ジュビアは顔を赤ら
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