第2章 天狼島編
第8話 おかえり
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ー−!私、私、もう心配で…うわぁーーーーーん!!!!!」
「お、おい、ミラ、今アレンはケガを負って…」
突き飛ばされたイライラと、アレンに思いっきり抱き着く姿を見た嫉妬心から、ミラを落ち着かせようと、エルザはミラに声を掛けるが、
スッ…。
アレンが手でその声を制止した姿を見て、エルザもはあ…といった感じで動きを止める。
「悪い、心配かけたな、ミラ…」
アレンはミラの頭を優しく撫でる。
「ほんとよ…もう…わたし…ほんとに…どうしようかと…」
そんなミラの様子を見て、カグラとウルティアは、顔を見合わせて笑いを漏らす。
少し遅れてきたカナも、アレンのケガの心配をしながら、嬉しそうにその様子を見ている。
遠目から見ていた、ソラノとユキノは、「アレンさん…」と呟く。だが、今は介入すべきではないと、声を掛けるのをやめた。
話を遮られたマカロフは、もう一人の人物の元へと歩み寄る。
ラクサスであった。
互いにどこか気まずい雰囲気であったが、マカロフが先に口を開いた。
「…よくぞ、戻って、きた…」
暫くの沈黙が流れる。ラクサスは特にそれに答えようとはしなかった。次の瞬間そんな、なんか、なんとなく哀愁漂う雰囲気は、ぶち壊されることになる。
「なーんて言うとでも思ったか!馬鹿垂れめ!!破門中の身でありながら、この天狼島に足を踏み入れるなどー!!!」
「うるせーじじいだなぁー」
マカロフの激高に、どこかうんざりしたようにラクサスが答える。
「まあまあ、マスター、落ち着いて」
「顔でか…」
レヴィがマカロフを宥め、リリーが怒った拍子に顔だけ大きくなってしまったマカロフに軽い突っ込みを入れる。
「だーっはっはっはっは!!!なんだよ、ラクサス!!お前、破門されたのかよ!!一体何やらかしたんだよー!はっはっは…って、うお、やべっ、傷口が…!」
「ほんっっと、うっるせーなー…!」
アレンはミラに抱き着かれながら、ラクサスが破門されたことに大爆笑していたが、それが原因で背中の傷口が少し裂けてしまう。
そんなアレンの姿をみて、ラクサスはさらにだるそうにしていた。
「「「「なにしとんだ、お前はー!」」」」
「ぐへっ!」
大笑いして傷口が開いたアレンを、エルザ、カグラ、ウルティア、カナがどつく。
「だ、大丈夫、アレン!ちょっと!アレンはケガしてるのに!人ともひどいじゃない!」
ミラはアレンをどついた4人に怒る。
「い、いや、違うぞ、ミラ、アレンはな…」
エルザがミラに弁明しようとするが…
「聞いてくれよミラ、さっきもちょっと起き上がろうとしただけで、エルザ達が思いっきり地面にたたきつけてきたんだぜ…」
「まあ、なんてひどい…アレン、私はそんなひどいことしないから、安心してね!」
「おー、ミラは優しいなー…」
アレンは、なんだか性
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