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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第7話 決着
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ナツ、グレイ、ジェラール、リオンは過呼吸になっているかのように言葉を発した。
「「……っ!!」」
ルーシィとウェンディは、言葉すら出ず、ただ、涙が頬を伝う。
「驚いたな、まさか、あの魔法の速度に追いつき、あまつさえそれを真っ向から受け、チリと化さぬとは…」
ハデスは値踏みするような言い方で、アレンに告げる。
「はぁ、はぁ…」
アレンは生き絶え絶えにハデスを見つめる。アレンの魔力が急激に弱まるのを、誰もが感じ取る。アレンの魔力によって包まれていた範囲は狭まり、スサノオの骸骨部分にはいくつものひび割れが起き、スサノオそのものも、小さく縮小していた。
そんな様子を見ていたハデスは、もう一度、先ほどと同じ魔法を放とうと準備をする。
それを察したアレンは、その場で両手を広げる。まるで、後ろのフェアリーテイルを守るように…。
「な、なにしてんだ!アレン!!今のをもう一度喰らったら、いくらお前でも…おい、聞いてんのか!アレーン!!!」
ナツが、掴みかかるような物言いでアレンに向かって叫ぶ。
他の者もみな、アレンに大声で声を掛ける。
ハデスが、アレンに向けて、腕を伸ばす。
「これで、終わりだー!!!!…ッ!」
そう言いかけたところで、ハデスの動きが止まる。と同時に、ハデスの右目の赤が元の白い色へと戻る。
(なんだ、これは…なぜ魔法が発動せん…ま、まさか…)
アレンはその一瞬を逃さなかった。ハデスの魔力が不安定になるのを察知した瞬間、力を振り絞り、弓矢を取り出す。その弓から放たれた3本の矢は、その全てがハデスの胴体を貫き、射貫く。
「ぐわあああああ!」
矢を喰らったハデスは、2歩、3歩と後ろへ後退する。
追撃するように、アレンは武器をハンマーに変え、背中に大ケガを負っているとは思えないほどのスピードでハデスに詰め寄る。
(ま、まさか、私の心臓が…)
この時、全く同じタイミングで、ハッピー、リリー、シャルルが動力源、もとい、ハデスの心臓を破壊することに成功していたのだ。
「うおおおおおおおおお!!!」
アレンはハデスとの距離を一気に詰め、ハンマーを下から振りかぶる。
「これで…終わりだーーー!」
ゴガッという思い重低音のような音を響かせ、ハデスは、大きく吹き飛ぶ。
と、同時に、フェアリーテイルのメンバーを包んでいた、アレンの魔力が完全に消滅する。
「アレン…」
「や、やった、のか…?」
ナツとエルザが小さく呟く。
大きく吹き飛んだハデスが、船の甲板に墜落する。それと同時に、残っていた3体の悪魔も、悲鳴をあげながら消滅していく。ハデスは、身体を小刻みに震わせながら、その後、動くことはなかった。
「はあ、はあ…」
そして、アレンはゆっくりとエルザ達の方へと振り向き、ふっ…と笑いかけると、その場に倒れこんだ
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