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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第6話 vsハデス
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アレンとその周りに、何かが形作られているのが目に入る。
「ザ・ナイト、第二の力…スサノオだ」
骸骨の見た目をしたオレンジ色の化身。優に10mは超えている。
「それが…覚醒だとでもいうのか…」
ハデスは驚きを隠せない。何せ、自分の放っている魔力、そして、作り出した悪魔、それらの魔力の塊と同等か、それ以上の魔力の塊を、このオレンジ色の化身から感じ取ったからである。
「魔法は、稀に覚醒し、己以外にも影響を与え始める。いわば、魔法の広範囲化とでも言おうか」
ハデスは、黙りこくってアレンの話を聞いている。
「…これ以上は、お前に話す義理はないな…、さっき俺が言ったこと、覚えているか?」
「なんのことだ?」
アレンはもう一度今度は、ゆっくりと呟く。
「俺が、一体、何を相手に戦ってきたのか…」
ハデスは目を見開く。
「お前は知っていただろう。俺が何と戦っていたのか…」
「…アクノロギアか…」
ハデスは目を細め、口を開く。
「そうだ、そんな俺が、こんな瓦礫の化け物程度で、倒せると思ってんのか?」
瞬間、魔力とは違う、何か波動のようなものをハデスは感じ取る。
ハデスは、自らが武者震いをしていることに気付く。面白い。この、悪魔の眼を開眼した状態で、同等に戦えるものがいるとは。
そして、ハデスはもう一つの可能性に気付く。そう、ここでアレンを完膚なきまでに叩きのめせば、我はアクノロギアをも恐れぬ力を手にしていることの証明に他ならなかったからだ。ニヤッと笑う。そして、手を振りかざし、悪魔どもをアレンに向け、放つ。
アレンと、ハデスの戦いが、本当の意味での戦いが、今まさに幕を開けようとしていた。

エルザは、大きな勘違いをしていたことを自覚した。確かに、自分とアレンの力の差は理解していた。だが、これほどとは夢にも思わなかったからだ。魔法の覚醒だと?聞いたこともない。私とアレンの魔法は同じ。ならば、私もいつか、アレンと同じように…。
エルザはそう心の中で思いながら、周りを見渡す。皆、アレンの力に驚き、見入っている。私は今、アレンの魔法、スサノオというものの内側にいる。見た目は骸骨で不気味だが、中は、驚くほど安らかで、暖かい。まるで、アレンに包み込まれているかのような…。ぐっ、気を抜くと、また鼻血が…。と先ほどまでの恐怖は一体どこに?といった様子であった。
そんなふうに、一人悶々と考えていると、
「みんな…」
アレンが声を掛けてきた。
エルザだけでなく、皆が反応する。
「ハデスが倒れるまで…いや、俺がこれを解除するまで、絶対に化身から外に出るな」
続けてアレンが呟く。
「さっきよりさらにハデスの魔力が増した。今この化身…俺の魔力の中から出れば、最悪魂が壊れ、死ぬかもしれない…いいな」
そう言って、アレンの手に二つの剣、双剣が現れる
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