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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第2章 天狼島編
第6話 vsハデス
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んでもねえ魔力の塊の化け物を作り出すってのは分かった。だが、あんた、忘れてるぜ…俺が、一体、何を相手にしてきたのか…」
アレンはそう呟き、目にもとまらぬ速さで仲間がいるところへと移動する。
「ア、 アレン…」
ラクサスは、アレンの背中を見つめる。その先には、まるで災害のような、地獄のような魔力が渦巻いている。
アレンはラクサスの呼び止めに答えなかった。そう、言葉では。
次の瞬間、アレンの周りに、膨大な魔力が吹き荒れる。その魔力は暖かなオレンジ色の魔力で、アレンの足元から吹き出していた。
そのオレンジ色の魔力は、フェアリーテイルの魔導士を包み込み、黒き禍々しいオーラから守るように吹き荒れる。
刹那、エルザ達を襲っていた恐怖や震えが一瞬にして消え去る。
「こ、これは…」
ラクサスがあたりを見回すように答える。
「アレンの…魔力…」
ナツが呟く。
「暖かい…震えが、恐怖が、瞬く間に…」
その様子を見ていたハデスが、感心したように口を開く。
「ほう?この魔力を打ち消すほどの魔力を…ふん、後ろの有象無象を守るために、ご苦労なことだな」
アレンはハデスの言葉に返すことなく、後ろを振り返る。
皆、目を見開いてアレンを見つめていた。アレンの魔力で恐怖や震えが止まり、まるで包み込むような温かい、安心感のある魔力に包まれている。
アレンは皆が平常心を取り戻したことを確認し、優しい声で語りかけた。
「安心しろ、俺の家族は、仲間は、絶対殺させやしないよ」
そして、ニコッと笑いかける。
先ほどまでの恐怖はどこへやら。女性陣だけでなく、ラクサスを除く男連中も頬を赤くして、アレンを見つめていた。
エルザとウルティア、カグラに至っては、顔を真っ赤に染め、鼻血を垂らしていた。
アレンはもう一度、ハデスに向き直る。
「魔法のそのものは邪悪さしかないが、なるほど、ハデス、お前のそれは、魔法の『覚醒』に近いな…」
アレンの言葉に、ハデスは眉間に皺を寄せる。
「覚醒だと?うぬは一体何を言っているのだ」
「そうか、お前はまだ見たことがないのか」
アレンは勿体ぶるような口調でハデスに語り掛ける。
「その、魔道の深淵、一なる魔法とやらを見せてもらった礼だ。俺も、一つ見せておいてやろう」
そういうと、アレンを、フェアリーテイルのメンバーを包み込む魔力が流れを生み出す。さらに魔力は増大し、ハデスの魔力を跳ね除ける。
その様子に驚いたハデスは、黒い悪魔を盾代わりに自らの前方へと動かす。
ハデスの魔力を押しのけ、船全体を、天狼島全体を、アレンの圧倒的なオレンジ色の魔力が支配する。
暫くして、その魔力の嵐が収束するのを確認し、悪魔をどけて、様子を伺う。
衝撃。
「な、なんだ、それは…」
ハデスの眼には、先ほどまでオレンジ色の魔力に包み込まれていた
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