第2章 天狼島編
第5話 再会
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と、一人ひとりに指をさしながら話し始めた。
「ビックスローに、フリード…レヴィに、リサーナ…そしてエルフマンにカナ、あっちで寝てんのはマスターとエバとミラか?マスターは変わらねーけど、みんな大分大人びたな?…なんか一人知らないやつもいるが、新しい仲間かな」
男は名前を言い終えると、テントに近づく。それを見て、フリードたちは警戒する。
「な、なに、こいつ、なんで、私たち全員の名前、知ってるの?」
リサーナは半歩身を引きながら答える。
「知ってるも何も、リサーナ、俺はお前がこんなちっちゃいガキの頃から知ってるよ。まあでも、成長しても結構わかるもんだな」
その言葉を聞き、リサーナは目を見開き、口をあんぐりと開ける。
「え…?」
そんな様子を見て、一番最初に気付いたのは、カナだった。
「うそ…まさか…そんな…」
全身を震わせ、目尻に少し涙を浮かべながらじりじりとその男の元へと歩み寄る。
そうだ…この声、あの体格…あの剣…。
男はフードごと、マントを脱ぎすてる。
その場にいたフェアリーテイルのメンバーは、声にならない呻き声をあげていた。
「遅くなって悪かったな、お前ら、7年ぶりくらいか?」
「ア、 アレン…?」
「う、嘘だろ…?」
リサーナとエルフマン、が震えた声をあげる。
カナが駆け寄る。涙を流して駆け寄る。そして、思いっきりアレンの懐に飛び込んだ。
「アレーン!!!!」
「おっと、なんだ、ボロボロの割に、元気じゃねーか、カナ。にしても、本当に大きくなったなー」
カナは大粒の涙を流し、アレンを強く抱きしめる。
「しんじ…しんじでだ!絶対に、絶対に生きてるって…信じてた…!」
リサーナ、レヴィ、エルフマン、フリード、ビッグスローも涙を浮かべている。
「すまねえ、心配かけたな…」
カナはぐすっと鼻をすすると、くしゃくしゃになった顔をアレンへと向けた。
「うっ…ぐすっ…遅すぎだ!バカヤロー…」
アレンは、カナが落ち着くまで頭を優しく撫で続けた。
「なるほど、S級試験中に悪魔の心臓に襲われたのか…」
テントで横になっているマスターやミラたちが命に別条がないことを知ると、アレンは今の現状をカナたちに教えてもらっていた。
「うん、今、ナツやエルザ達がマスターであるハデスと戦ってる」
「ハデス?…ウルティアを利用しようとしていたやつか…」
アレンは少し考え込むようにして顎に手をやる。
「アレン…ナツたちのところに行ってあげて」
カナの言葉に、アレンは迷うそぶりを見せる。
「ここはもう大丈夫、私たちが絶対にみんなを守るから」
続けて、リサーナもアレンの背中を押すように言った。
フリードとビックスローは、先ほどアレンが仕留めた3人?を縛り上げている。
アレンはふっと笑うと、「わかった」といって立ち上がる。
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