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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第1章 始動編
第4話 希望
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メージを負っていたということだ。そんな上で、エーテリオンを投下された。
普通ならば生きてはいない。そう、アレンの攻撃と評議会のエーテリオン。どちらか片方だけであれば、生きていても不思議ではないだろう。だが、満身創痍の状態であれば、たとえ黒竜でも死は免れない、それが評議会、引いてはマカロフとギルダーツの考えであった。
だが、アクノロギアは生きていた。
「ど、どういうことだ?俺には何の話かさっぱり…」
グレイが困り果てたようにエルフマンに助けを求める。
「お、俺に聞かれても…ね、姉ちゃん…!?」
エルフマンも同様に、意味が分からずオロオロしている。リレーのように、エルフマンはミラジェーンに助けを求める。驚く。
ミラジェーンの頬に、一筋の涙が流れた。
「ど、どうしたんだ、姉ちゃん」
しかし、ミラジェーンは答えない。ただ、一点をマカロフとギルダーツの方を見て、身動き一つ取らない。エルザとカグラ、ウルティアも同じように目を見開いて見つめていた。
そんな様子を見ながら、ギルダーツは決心したように口を開いた。
「アレンが…生きている可能性が高い」
ギルダーツの言葉を聞き、またもギルド内に衝撃が走る。
「ど、どうしてそんなことが言える?」
ウルが、狼狽しながらギルダーツに問いかける。
「確証はない。だが、アレンと黒竜は互角の戦いをした。それはつまり、両者の力は拮抗していた。そして、黒竜…片方が無事だったということは…」
ギルダーツがそこでいったん言葉を紡ぐ。
「…同等の力を持っているアレンなら、攻撃に耐えるか避けるかして、今もどこかで、生きている可能性が高い…ということじゃな」
ギルダーツが紡いだ言葉を、マカロフが繋ぐ。
「ずっとアレンの無事を信じていたお前らにはわりーが、つい先日まで俺は、正直、アレンは死んだんだと思っていた。それは、黒竜が死んだとされていたからだ。黒竜が耐えられない攻撃に、人間であるアレンが耐えられるわけはない。だが、黒竜が生きていたのであれば、アレンももしかしたら…そう、思ったんだ」
それは、ギルダーツだけでなく、皆が感じていたことであった。
アレンの生存の可能性。どこまで行っても予測の範疇でしかないが、それでも、フェアリーテイルのメンバーは、確証に近い何かを感じていた。「絶対に生きている」、そう信じることのできる材料を新たに見つけたのだから。

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