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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第1章 始動編
第2話 旅路
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た。

しばらく歩き、マグノリアの街の門までたどり着いた。
さあ、出発だ、と思った矢先、後ろから「アレンさん」と呼び止められる。
振り返ると、そこにはエルザがいた。
「なんだ、ここまで見送りに来てくれたのか?」
アレンはケロッと笑って答えたが、エルザの顔が笑顔になることはなかった。
「…死なないでね…絶対に…」
アレンは驚いた。やはりそうだったのかと。
「話を、聞いていたのか?」
エルザは目線を下へと移動させる。聞き耳を立てていた後ろめたさもあった。
「大丈夫。俺は絶対に死なない。必ず戻る。だから、そんな顔しないでくれ」
エルザは目尻に涙を浮かべながらアレンを見つめた。
「わかった。信じてる」
それを聞いたアレンは、エルザの頭を優しくなでる。エルザは、んっと吐息を漏らしながら嬉しそうにしていた。
エルザの頭から手をどけ、アレンは換装の魔法を使って一つのビンを取り出した。
「これを、お前にやる」
「これは?」
エルザはアレンの差し出したビンを受け取る。中には、綺麗な花が光り輝いていた。
「エクレールダムールっていう、魔力を注ぎ込んだ人の状態が分かるっていうマジックフラワーだ。花が綺麗に咲いていれば元気で、枯れると元気じゃなくて、完全に光を失えば…というものだ。」
「綺麗…」
「そうだろう?その花を枯らすことなく、俺は戻ってくる。約束だ」
アレンはもう一度エルザの頭を撫でる。
「うん、気を付けてね」
「ああ、いってくる」
エルザはアレンの後ろ姿を、見えなくなるまで見つめていた。しかし、アレンの姿を次に見るのは、遠い未来であることを、エルザは知る由もなかった。


100年クエスト、その難易度は今までのものに比べるとやはり別格だった。アレンが受けたクエストは3つであったが、アレンは特に苦戦することもなく、3年を掛けて、その3つのクエストをクリアして見せた。
アレンのクエスト達成を受けたフェアリーテイルは、大盛り上がりでった。100年間誰も達成できなかったクエストを、たったの3年でこなして見せたアレンに、興奮が収まらなかったのだ。幼かった少女たちも、15歳前後となり、女性らしい身体つきと精神になっていた。そんな5人の少女は、「アレンの嫁になるのは誰か」と喧嘩をしていると、ウルが「ガキは黙ってな」といった具合で参戦し、収拾がつかなくなっていた。だが、それはもはやギルドの名物となっており、別に誰も止めようとはしなかった。
だが、一人だけ表情が晴れないものがいる。
マカロフであった。100年クエストをクリアしたことは嬉しく思っている。ギルドの家族が偉業を成し遂げたのだから嬉しくないはずがない。だがそれは、これから黒竜に挑むということを示している。信じているがやはり不安はぬぐい切れない。
「必ず帰ってくるんじゃ
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