第1章 始動編
第1話 異世界
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きそうな顔で「行かないで…」と呟く。アレンはそんな2人に困ったようにしていたが、マカロフが「お主もギルドに入ったうえで、旅をすればよい」という提案にたいし、「俺には使命がある」と返した。だが、マカロフは一歩も引かず、「その使命とやらは、ギルドに入っていたらできないことかね?」という言葉に折れ、加入を決意した。
また一緒に入れると思ったエルザとジェラールは飛び跳ねて喜びを見せる。それを微笑を浮かべながら見ていると、マカロフが「お主の実力を見たい」と言ってきたので、了承する。なんでも、一週間後にギルド最強の魔導士、ギルダーツが帰って来るらしいので、その男と戦い、実力を見たいそうだ。アレンはそれについても承諾した。
マカロフは「よし!」と話を終わらせ、ギルドのメンバーに、アレン達3人を紹介した。
エルザとジェラールに対しては「可愛い」と言葉を掛け、アレンに関しては「超イケメン!!」と興奮している様子だった。
そうして、3人はフェアリーテイルに所属することになった。
所属から1週間の間に、アレンは様々な経験をした。アレンはまず家を購入し、一先ずは3人一緒に過ごすことにした。まずは、教団のお金は家を買ってもまだ3か月ほどは問題なく暮らせるくらいのお金があり、生活に支障はなかった。また、エルザとジェラールの分のお金には一切手を付けず、「まだ子どもだから、必要な時に使えるように取っておけ」とアレンは言葉を掛けた。家が決まると、ギルドの仲間や街の住民と積極的に関わり、元々明るく人当たりの良いアレンは、イケメンと頼りになるということもあり、瞬く間にとけこんでいた。
そして1週間がたち、ギルダーツが帰ってくると、ギルドの前の広場で、ギルダーツとの手合わせが行われた。ギルダーツは最初、様子を見ながら戦おうとしたが、アレンが魔力を解放した時点で、「全力を出さないとまずい」という程の力を感じ、考えを改めた。マカロフ含め、まさかアレンの力がここまでだとは思っておらず、驚愕の表情を浮かべていた。結論を先に言えば、アレンの勝利であった。ギルダーツのクラッシュという魔法を使うが、そもそもアレンの動きが早すぎて、クラッシュが当たらない他、何とかクラッシュを当てても、魔法そのものを刀で切られてしまい、為す術がなかった。最終的にギルダーツは拳に魔力をこめ、アレンと殴り合いをするという選択に至ったが、これもアレンに複数の小さな傷を作り出すだけにとどまり、地面に倒れこんでしまった。ギルダーツの「俺の負けだ」という言葉を皮切りに、ギルド前は大賑わいを見せていた。
アレンの圧倒的な強さに、エルザとジェラールが惚れ惚れをしていたのはいうまでもない。
戦いが終わると、アレンとギルダーツは握手をし、その後は宴会となった。
アレンとギルダーツの戦いの後、ギルドは大いに盛り上がっていた。
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