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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第1章 始動編
第1話 異世界
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いた。
「そこまで言われたら、やるしかないな…。それに、強い龍と戦えるというのも悪くない。その話し、引き受けよう」
「感謝いたします。この世界は、魔法の世界となります。その点も踏まえて、あなたに、二つの力を授けましょう。一つはあなたがこれまで手に入れた武器と防具を自由に取り出せる機能、魔法名を『ザ・ナイト』。もちろん、アイテムも取り出せるようにいたしましょう。もう一つは…そうですね、ここで説明してもよいのですが、私の声が届かなくなったその時、力の正体と使い方を自ずと理解できるはずですので、ここでは割愛させていただきます」
新たな力という、なんとも心躍る言葉に、アレンは笑みを浮かべた。
「それはとてもありがたいことだが、あんたの頼みを達成したら、俺は元の世界に帰れるのか?」
「あなたがこの世界で生き、そして3匹の龍を倒した後、それでも帰りたいと願うのであれば、その願い、お引き受けいたしましょう」
女神は、含むような言い方で答えた。
「わかった」
「では、あなたのご武運をお祈りしております。次にあなたに私の声が届くときは、黒龍達を倒した後であることを願っております」
そう言い残した後、女神の声が聞こえることはなった。と同時に、先ほど女神が言っていた通り、2つの力の使い方を一瞬で理解できた。
「どういう仕組みか知らないが、ありがたいな。それに、さっき説明してくれなかったもう一つの力…なるほど、これはいいな」
アレンは力を噛みしめるように言葉を発した。その直後、突如緊張が走った。
これは大型のモンスターに遭遇した際に感じるプレッシャーのようなものである。
「ガアアアアアアアアァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
凄まじい轟音とともに、耳を覆いたくなるような咆哮が響き渡った。
その声に空間が震え、地震でも起きたのかのような振動が島を走る。本来であれば間違いなく気絶するほどの威圧。しかしアレンは臆することなくその咆哮のもとへと足を向けた。
「黒い竜…まさか、こいつが…」
アレンは竜を見据える。だが、その竜に見覚えはなかった。初めて見る黒い竜の姿に多少の驚きはあったが、すぐに一つの思いが生まれた。
「こいつが…黒竜アクノロギアなのか…」
女神の情報と、自身の直感でそれが先の黒竜の一角であることを理解した。
アレンは、自分をもってして、戦えばただでは済まないと思わせるこの竜こそ、世界に破滅を齎さんとする竜であると確信した。
すると黒竜はアレンに気付き、視線を向けた。竜にとって人間など恐れるに足りないものである。それは『竜の王』であり、他者を寄せ付けない圧倒的な力をもつ黒竜にとって当然のことである。
だが、目の前の男は竜の王である自分から見ても、弱者とは思えなかった。それどころか、自分すらも超える力
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