暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜五年後のお話〜
学園生活
第十二話 入院初日!
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答えるなら答えは体力作りだよ」

「体力作り?そんな事よりも整備の方法とか学んだほうが有意義だと思うんですけど」

「なるほどね、お前はそう思うわけか。でもそれは大きな間違いだね」

「・・・何でですか」

「確かにすぐ使える技術としたらそっちのほうがいいだろうね。でも、強くなるためには今は体力が大切なんだよ。私は高いレベルにみんなを育てるつもりだからね。信じられないなら信じなくていいよ。君一人が強くなれないだけの話だ。」

「・・・わかりました。信じるかどうかは今日の授業を見て決めます。」

そう言ってアルバレルトが座る。


(アリシアみたいな気の強いのは良いね。結構気に入ったよ。それでもまだ弱いのは変わらないけどね)


「さて、じゃあこれからやる鬼ごっこのルールを説明するよ。鬼は私。私が誰かに触ったとしても鬼は交代しない。これが一番違うところかな」

「先生、じゃあタッチされた人はどうなるんですか?」


一人の生徒が質問する。確かにタッチされても鬼にならないのなら鬼ごっこが成り立たない。


「ああ、私に捕まった人は腕立てか腹筋かスクワットの好きなのを15回ね」


つまり捕まったら罰ゲームということである。


「よし、じゃあ一分後に開始するぞー」


その声を受けてみんなはグラウンドに散らばりだす。


「・・・よし。じゃあ鬼ごっこ始まりー」


こうしてアレスの最初の授業、鬼ごっこが始まったのである。









〜20分後〜


「はーい、これで終了ーー」


鬼ごっこ開始から二十分が経った頃、アレスが終了の合図を出した。


「・・・・・・・・・」


しかしその声に反応するものはいない。


何故なら、みんな立てない位に疲れてしまっているからである。
もう声を返す気力すら残っていないのである。


最初はみんな、楽が出来ると思っていた。

何故なら鬼は先生の一人だけ。それに対して逃げるのは二クラスの約六十名。

この人数では捕まらずに済むのではないかと思っていた。


しかし、そんなにアレスは甘くは無かった。
まず、開始直後に五人にタッチし、その後もペースを落とすことなく最後まで走り続けたのだ。


その結果、一人当たり10回程捕まることになってしまったのである。



「何なの・・・先生のあの速さ・・・」

「通常の三倍ぐらいで出たよね・・・」

「もう無理・・・立ち上がれない・・・」


「仕方ないなー。みんな疲れているようだから終わりの挨拶は無しで解散でいいよ。」

((((そう言われても立ち上がれないんですけど))))





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