SAO編ーアインクラッド編ー
11.裏切りの赤
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
二〇二四年十月二十三日 第五十五層・グランザム
ヒースクリフとのデュエルに負け、三日が経過した。俺とキリトは、約束通り血盟騎士団に入ることになった。俺もキリトもいつもの黒衣を脱ぎ、血盟騎士団の衣装、白ベースの赤いラインが入った服を身に纏う。
「訓練?」
「そうだ!わたしを含む、団員四人のパーティーを組み、ここ五十五層の迷宮区を突破してもらう」
俺とキリト、アスナが休んでいる部屋に血盟騎士団フォワード指揮をとるゴドフリーが現れる。
「ちょっと、ゴドフリー!キリト君は私が!」
「副団長といえど、規律をないがしろにしては困りますな。それに入団する以上、フォワード指揮を預かるこのわたくしに実力を見せてもらわねば」
「あ、あんたなんか問題にならないくらい、キリト君は強いわよ!!」
(俺のこと忘れてないか.......アスナさん)
「では、三十分後に街の西門に集合!!」
右腕をあげ、元気よくゴドフリーは、笑いながら部屋から出て行く。
「はぁ〜、せっかくキリト君と一緒になれたのに」
「すぐ帰ってくるさ。ここで待っててくれ」
キリトがアスナの頭に手を乗せながら言う。
「うん、気をつけてね」
キリトとアスナを見ていると.......................
キリトとともに西門に向かうと、西門の前にゴドフリーともう一人、血盟騎士団の服を着た男がいる。
「おーい、こっちこっち」
もう一人の男.......キリトから前、聞いた話によるとアスナの元護衛で、キリトとのデュエルに負けた男、クラディールがゴドフリーと一緒にいる。
「どういうことだ」
「あぁ、これからは同じギルドの仲間、ここらで過去の争いは水に流してはどうかと思ってな」
いつもの調子でゴドフリーが笑う。
「先日はご迷惑をおかけしまして。二度と無礼な真似はしませんので許していただきたい」
クラディールがキリトに頭を深く下げる。
「あ、あぁ......」
「これで一件落着だな」
ゴドフリーが急に突拍子もないことを言い出す。
「では、今日の訓練は危機対処能力も見たいので、諸君らの結晶アイテムは全て預からせてもらう」
「転移結晶もか!?」
「な、無茶な!」
クラディールは言われるがままにゴドフリーに結晶アイテム渡す。ゴドフリーは、心配などない、と言わんばかりに笑顔でこちらを見てくる。
「わかった」
「しゃあないか」
俺とキリトも結晶アイテムを渡す。
「よし、じゃあみんな出発だぁ!!」
ゴドフリーが高らかに右腕を上にあげる。
「「「........おお」」」
第五十五層・迷宮区
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ