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リュカ伝の外伝
聖母たちの子守歌
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さに、即答で賭けを受けても良いはずなんだけど……何で『ふむ』なんて言って迷ったんだ?

「賭け……成立ね!(ドヤ顔)」
あぁ……やっぱり利口じゃ無かった。
いや……もしかしたら、リュリュさんに分の悪さを気付かせない為の演技だったのかもしれない。そんな必要は無い気がするけども……





(グランバニア城・外務大臣政務室前)

みんな暇なのか、俺達が揃ってティミーさんの執務室へ向かってるのを見て、何か面白い事が起きると予想し付いてきた。
なお、いの一番に付いてきたのは上級メイドのジョディーだ……目聡いというか何というか(笑)

(くだん)の部屋前まで着き、リュリュさんが扉を開けようとドアノブを少し回した瞬間……
「ちょっと待て」
と言ってリュリュさんの手首を掴み制止させる。

「忘れるところだった……勝敗の判定を明確にしよう!」
そういう事か!
流石はリュカさんだ……賭けに負けても構わないが、ほぼ確実に勝てる状況にするらしい。

「ティミーがリュリュの脱ぎたてパンツを受け取るか否かで、こんな賭けは出来ない。何故なら、この賭けに至る経緯が『今のティミーは愛娘(アミー)のオムツじゃないと性的興奮をしない』って事だったからな。だからティミーが『リュリュのパンツを受け取るくらいなら、アミーのオムツに頬ずりする』的な事を言わなければ、賭けとしてお前の勝ちを認める事は出来ない」

おやおや……リュリュさんは自分が勝つ為の条件が厳しくなったぞ(笑)
ここで賭けを止めれば、まだ及第点の利口さだ。
だがリュリュさんは勝った時のリターンの大きさ(彼女の思い込み)に、賭けを止める事は出来ないだろう。その程度の利口さだ。

「い、良いわよ……ハイリスク・ハイリターンね」
ハイリスク・超ローリターンだ。
いい加減気付けバカ!

賭けが成立した事を目配せで確認し合うと、リュリュさんは自分の職場である外務大臣執務室へと入っていく。中での遣り取りが確認できる様に、扉を少しだけ開けたまま……
勿論確認できるのは音と声だけだ。

「ハ、ハ〜イ……ティ、ティミー君? ハ、ハッピー・バレンタイン!」
そうぎこちなく言うと、先刻(さっき)と同じようにパンツを脱ぐリュリュさん。
何度も言うが音と声だけで室内の様子を確認してる。

「……それは?」
「も〜う……今見てたでしょ? ワ・タ・シの脱ぎたてパンティーよ。ティミー君は超絶変態シスコン野郎だから、これをア・ゲ・ル?」
一秒ごとに頭が悪くなっていくなぁ、あの女。

「……要らない」
「な、何でかなぁ〜? お兄ちゃん、私のパンツ大好きでしょぉ。脱ぎたてだから温もりも満載よぉ」
リュリュさんなりの最大限の煽りだろう……自分のパンツを拒否する理由を言わ
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