第七十九話 地下神殿の死闘・前編
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はデヴィットと共に地上へ搬送され、アニエスとジャックのみ同行することになった。
☆ ☆ ☆
各迷宮ではマンティコア隊が投入され、スライムをアンリエッタ達を救出した神殿まで押し戻していた。
マクシミリアン達もアニエスに道案内をさせながら神殿へと向かった。
途中、逃げ遅れたスライムが現れたがそんな時は。
「フレール、お願い!」
『クェッ』
カトレアの肩に留まったサンダーバードのフレールが、スライムを電撃で蹴散らして行った。
「何だか僕の出番が無いな」
「お兄様が、我先に突撃してしまったら、家臣の皆が苦労するでしょうに」
「むむむ、アンリエッタに諭されてしまった」
マクシミリアンは後衛に徹しながら、スライムが逃げ込んだ神殿を目指した。
そして、迷宮の最深部でもある地下神殿に到着したマクシミリアンはその広さに圧倒された。
「直接目で見ると、この広さに圧倒されるな」
「陛下、各マンティコア隊が次々と地下神殿に到達して、陛下のご命令を待っております」
参謀Aの報告を聞き、マクシミリアンが辺りを見渡すと、拾い神殿の意たる所に迷宮へと続く出入り口があって、マンティコア隊とコマンド隊が珍しそうに辺りを見回していた。
「肝心のスライムは何処へ行った?」
「目撃者の話では、巨大スライムは、下の奈落の底へと落ちていったそうにございます」
「逃げたのか?」
「申し訳ございません。私には分かりかねます」
「そうか」
マクシミリアンは石で出来た桟橋まで進み奈落の底を『目からサーチライト』で照らした。
事前に杖を振るう仕草をする事で、魔法と勘違いさせる偽装工作も忘れない。
かつて、ヌーベルトリステインで、エルフのシャジャルに『目から破壊光線』の危険性を警告され、それ以来破壊光線は封印してきたが、サーチライトはかまわず使い続けていた。
マクシミリアンが奈落の底を見ているとカトレアがやって来た。
「マクシミリアンさま、お見えに?」
「いや、何も……かなり深い大穴だな」
奈落の底に下りるべきか、その人選はどうするか、マクシミリアンはサーチライトで地の底を見ながら思案していると、グラリと神殿が揺れ出した
「うわあ!?」
「落ち着け!」
各部隊は壁や柱に張り付いて、揺れに耐えている。
「地震か?」
「下から何か来ます!」
カトレアの声と同時に、奈落の底から半透明の巨大な腕が猛スピードで昇ってきて、桟橋ごと二人を砕こうとした、
「カトレア!」
マクシミリアンは咄嗟にカ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ