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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第118話:手を取り合っても
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弦十郎達が見守る中、モニターの向こうでは調と切歌が尚も湧いてくるアルカノイズをたった2人で相手取っていた。
多勢に無勢、しかも一発でも敵の攻撃を喰らえば即アウトと言う緊張感のある戦いの中で、それでも2人は良く戦っていた。
「当たらなければぁぁぁっ!!」
次々と飛んでくるアルカノイズからの解剖器官の攻撃をギリギリで回避しながら、調と切歌はまだまだ無数にいるアルカノイズを倒していく。
その様子を離れた所からオートスコアラーのミカが眺めていた。
「ニコイチでもギリギリ? これはお先真っ暗だゾ」
何処か失望を匂わせる声でミカがそんな事を呟いているとは知る由も無く、2人はアルカノイズの群れを食い止めていた。
2人が戦っている様子は本部でもモニターされていたが、戦っている2人のバイタルを見ていたあおいがある事に気付いた。
「シュルシャガナとイガリマ、装者2人のバイタルは安定? ギアからのバックファイアが低く抑えられています!」
それは普通に考えておかしなことであった。マリアを含めたF.I.S.組の装者は奏と同じく、完全な装者という訳ではなくギアを纏う際にLiNKERを必要としていた。LiNKER無しでギアを纏えば、ギアのバックファイアをまともに喰らい満足な戦闘など行えぬはずである。
それが問題なく戦えているという事は、考えられる可能性は1つしかなかった。
「一体どういう事なんだ?」
「……あいつら、まさか!?」
「メディカルルームからLiNKERを持ち出しやがったか!」
「奏用のMODEL.Kを!?」
この場に居るだけではそれしか考えられない事だったが、それを丁度部屋に入って来た了子が否定する。
「ざ〜んねんながら、それは違うわ。あの子達が使ってるのは奏ちゃん用に調整した奴じゃなくて、あの子たち用に調整し直したタイプ。云わば試製MODEL.Sと試製MODEL.……あ、Kが被っちゃうわね。どうしましょう?」
アルドを伴って現れた了子が1人ブツブツと呟く中、弦十郎は了子に説明を求めた。
「どういう事だ了子君?」
「ん? あぁ、あれね。こういう事になるだろうと思って、奏ちゃんのギアの改修と並行して進めておいたのよ。まぁ新しく来た3人用のLiNKERの調整自体は前々から細々と進めてたんだけどね」
「用意が良い事で…………ん? もしかしてこの間アタシがマリアにLiNKER分けた時には……?」
「生憎とその時にはまだ調整は完全じゃなかったわ。ただそれを言ったら、今あの子達に渡した物も調整自体は完全じゃないから、あまり長時間の戦闘はしないで欲しいところなんだけれど……」
そう言って了子は少々険しい目でモニターの向こうで戦う2人の事を見る。それだけで弦十郎達は調と
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