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少女は 見えない糸だけをたよりに
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16日 お休みなんだけどお店で私は、お昼ごろ待っていた。巧がくることになっている。

「香波 受かったよ 採用だって」と、巧が飛び込んできた。

「わー 良かったー」と、私は、巧の胸に飛び込んでいって、そのまま、唇を合わせていた。

「もう 沖縄には行かないんでしょ?」

「あぁ ここに居る やっぱり、香波は沖縄に行くのは嫌だったのか?」

「うぅん そーじゃないけど いろいろと大変じゃぁない 巧と一緒だっていっても知らない土地だし」

「そーだな まぁ 良かったよ 僕も やりたいことができるからな」

 そして、今夜の送り火を一緒に見ようと約束して、また、夕方に落ち合うことにした。私は、家に帰って、お父さんとお母さんに報告したら、喜んでくれて、改めてお祝いを兼ねて、巧を紹介することになった。

 お母さんに浴衣を着せてもらっていたら、お姉ちゃんが帰ってきて、巧と出かける話をしたら

「いいわねー たっぷりと甘えてきなさいね あー 少し、濃いめにお化粧してあげるから」

「うん なんか 今まで もやもやしていたんが スーとしたから」

 地下鉄の駅で待ち合わせして、出町柳から河原まで歩いていくつもりだった。

「香波 特別 可愛いよ 唇も紅いね」

「うん お姉ちゃんにね 夜だから、濃いめでいいわよって」

「そうか 初めて見るね いゃ きれいだよ」

「ありがとう 巧の彼女だからね」と、腕を組んでいった。

 鑑賞する人であふれていたけど、8時の点灯まで時間があって、組んでいる腕が汗ばんできたけど、私は離さなかった。巧も別に暑いからとあえて解こうとしてこなかったから・・。

 点灯が始まって、しばらくしてから、私達は河原沿いを歩いて下って行った。

「あさって 沖縄の水島さんのところに報告に行ってくるよ 気を使ってくれたからな ちゃんとしておかなきゃー」

「そう 私も その奥様って人に一度 お会いしてみたかったけどね」

「まぁ そのうち機会あるよ」

「そうね いつか連れてってね あとね お父さんが巧に一度会いたいんだってー 就職決まったお祝いも兼ねてね お願い 一度ウチの家に来てーぇ」

「ウチの家かー」

「あぁ ごめん 私 もう あそこの子になったみたいだね」

「なんにも 謝ることないじゃぁないか 9月になったら、一度 お邪魔するよ はっきり 言う 香波と結婚したいってな」

「巧・・ それ プロポーズ?」

「ああ 香波 僕と結婚してください 直ぐって わけじゃぁないけど」

「巧 ありがとう やっと はっきり言ってくれたね うれしい! 私 巧のお嫁さんになります」

「そうかー 言ってなかったったっけー」

「うん はっきり
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