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渦巻く滄海 紅き空 【下】
六十一 外待雨が止む時
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、と蛙の口から抜け出たのは、大柄な白髪の男。


「潜入成功だの…」

水面へ降り立った男は、眼前に広がる閉鎖的な里を眺める。
常に雨に降られる街の上空は、珍しいことに晴れ間ができていた。


「意外に簡単にいったが…ちょうど雨が止んだ時に潜入できるたァ、幸先良いのぉ」


雲の切れ間から零れる薄明。
天使の梯子と呼ばれるそれは、侵入者である自分の道行きを示しているかのようだ。



いや、その梯子は本当に、天使の導きか。
はたまた地獄への片道階段か。







光芒射す雨隠れの里を前に、三忍のひとり──自来也は不敵な笑みを口許に湛えた。
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