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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
皿洗いと町開き
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が見えた(クライン談)。



「キーちゃん、何やってるんだヨ・・・・」

フードケープを目深に被った女性プレイヤー、アルゴのぼやきは早朝の薄暗い路地裏に木霊して消えた。
情報屋アルゴがかき集めた情報の中には1つのシャッター写真が。
その写真の中で鬼神のごとき強さで他の女性プレイヤーをボコボコにしている黒髪の少女は、どこからどうみてもアルゴの数少ない同姓のフレンド登録者であり、性別を偽っているはずの少女。

アルゴは〈悪の黒ビーター〉となった彼女に関する情報は売らないようにしている。
数ある情報屋の中でもダントツの情報収集能力を持つアルゴが動かない以上、彼女の素性がばれる心配はないはず・・・・だった。

もう一度写真をじっくりと見たアルゴは深く溜息を付く。

こんな写真が出回れば、キリトの正体がばれる可能性は急上昇するだろう。

「仕方ないナ。また報酬をたんまりと貰うだけで許してやるカ」

情報屋として個人的感情を商売に持ち込むのは良しとしていないが、数少ない同姓のフレンドの危機だ。少しくらい動いたところで罰は当たらないだろう。
そう判断したアルゴはこの情報の出所を掴むために薄暗い夜明けの裏道へと姿を消した。




それからいくら経とうとも、その時の女性プレイヤーの情報が表に出ることは無かった。

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