アインクラッド編
皿洗いと町開き
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ショップ。
ジュースを売っているお店らしく、でかでかと看板に“メロンクリームソーダ!!”
と書かれている。
先ほど飲んでいたメロンソーダ似のジュースは不味かったので、今度は美味しいかもしれない。それにクリームというのが気になる。
アスカも一料理人としてクリームの存在に心引かれた様子だ。
「じゃあ、あれに寄ってみるか」
クラインも了承したところで、3人でそのお店に向かう。
暖簾のような物はなかったので、近づきながら店の中を窺う。
〈ベンダーズ・カーペット〉の上に様々な調理器具が山ほど、それでいて綺麗な配置で並べられている。テーブルの上には3種類の大きさのグラスが置かれており、好きなサイズを選べるらしい。
一番驚いたのは、その店の主が女性プレイヤーであることだろうか。しかも結構な美人さん。
ずかずかと店内まで歩いていたクラインが店主が女であると分かると、途端にピッキーンと体を硬直させる。
「あら、いらっしゃい。3人ですか?」
そんなクラインの挙動不審をも軽くスルーしながら、店主の女性プレイヤーは落ち着いた声音で話しかけてくる。最初から予想していたことだが、NPCではないようだ。
動けないクラインの代わりに隣のアスカが流石の対応力で受け答えする。
「はい」
「サイズはどうしますか?」
「俺は真ん中のやつで。この人も同じ物を」
横にいるクラインを指さしながらアスカが注文を済ませる
「そちらのお嬢さんは?」
キリトは自分が訊ねられていることに数秒気がつかなかったが、遅まきながらに女の格好をしていることを思い出す。
「うーん、お味はどうですか?」
ちらちと店主の方を見ながらそう言うと、店主が笑みを作る。
「味には自信があるわよ。不味かったら代金返金してもいいわよ」
胸を張る女性プレイヤーを見て、キリトも不敵な笑みを浮かべる。
こういうスタンスのプレイヤーはまったくもって嫌いではない。
「じゃあ、一番大きいサイズで」
「ありがとうございます」
女性は慣れた手つきでウインドウを操作。緑色の液体が大量に入った鍋のようなものと、こちらは銀色のボウルに入ったクリームを取り出し、鍋の中の緑色の液体をグラスに注ぎ、その上にクリームを載せる。
できあがったグラスをそれぞれに渡してくれる。
ようやく復活したクラインも含め、3人とも早速ジュースを口に含む。
「美味しい・・・・」
「でしょ?」
キリトの口からぽつりと漏れた感想に女性が当然、とばかりにウインクをする。
現実世界のメロンソーダに比べると少し甘みが足りなくて苦みが強き気がするが、クリームの甘さがまろやかな味にしてくれる。
「耐久値が切れるのがもの凄く早いから、少しだけ急いでね」
女性からの言
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